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スポーツスターファミリーってどんなハーレー? 2020年モデルや特徴、カスタム、トリビアなど徹底紹介

コンパクトなフレームにミッションケース一体型のエンジンを搭載したスポーツスターは、その名前の通りスポーティな走りが信条のモデル。かつてはハーレー直系のレーシングチームで、ロードレーサーや、ダートトラッカーとしてレースにも参戦していた。現在はスポーティなだけでなく、さまざまなカスタムスタイルも体現している。
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スポーツスター(SPORTSTER)ファミリーの特徴

初代XLが登場したのは今から60年以上前の1957年。現行ラインアップでは最も旧くから存在するシリーズで、その歴史を振り返ると、数々の進化の過程が見て取れる。

Kモデルのフレームを受け継ぎ、新エンジンを搭載して登場

スポーツスターのルーツといえるモデルは、ハーレーで初めてリアサスペンションを備えたフレームに、サイドバルブの742㏄ Vツインエンジンを搭載して1952年に登場したモデルKだ。その車体はそのままに、エンジンをOHV方式の883㏄としたのが、1957年に登場したXLスポーツスター。エンジンは後のビッグツインエンジンの元となったショベルヘッドだ。

<K(1952)> H-D史上初のリアサスを装備!
フラットヘッドエンジンをベースに4バルブ化し、ミッションも一体化。ハンドクラッチ、フットシフト、リアサスペンションなど、現代的な装備を備えていた。

<XL(1957)> 新世代エンジンを搭載

ハイパワーな“XLCH”が登場

オンロードだけでなく、オフロードのレース参戦も視野に入れて開発され、1958年型として発売されたのがXLCH(CHはコンペティション・ホットの意味)だ。エンジンの排気量は865ccで、7.5対1の高圧縮比から40ps/5500rpmを発揮。1.3ガロン(約5リットル)の小型燃料タンクや、未舗装路にも対応したノビータイヤを装備した、スクランブラー風スタイルを採用していた。
<XLCH(1958)>

通称“CRフレーム”がデビュー

1977年登場のXLCRのために新設計され、翌年からスポーツスター全車に採用された“CRフレーム”は、それまでの“Kフレーム”より剛性が向上。特に、メインフレームと一体化したシートレールは大幅に強化された。スイングアームは角断面となり、ショック下のマウント位置も現行モデルに近い。
<XLCR1000(1977)>

走りを変えた“エボフレーム”

1984年に登場したXLX61に採用された新型フレームは、すべてのパイプを大径化するとともにスイングアームピボットの幅を拡大。それまでのCRフレームと比べて6.8kgほど軽量にもかかわらず、剛性は高まってハンドリングも一新された。ちなみに、XLX61のエンジンは、ショベルヘッドが搭載されていたが、1986年にエボリューションがデビューしてからもフレームはそのまま採用された。そのため、“エボフレーム”と呼ばれている。
<XLX61(1984)>

快適性を求めてラバーマウントフレームを採用

より快適な乗り心地を求め、2004年からエンジンの搭載方法を変更し、エンジンとフレームの締結箇所に振動吸収用のラバーを挟んだラバーマウントフレームに進化した。剛性を高めるスタビラーザーも3本加わり、新フレームはソリッドマウントのエボフレームより26%も剛性がアップ。快適性だけでなく、コーナリング性能も高まってより安定した走りを実現した。

<XL883(2003)>

<XL883(2004)>

現在はさまざまなバリエーションモデルが充実

スポーティなモデルからスタートしたスポーツスターだが、現代のカスタムの流行に合わせ、フォーティーエイトのようなローダウンシルエットのモデルもリリースされている。また、2017 年登場のロードスターは、近年のカフェレーサーブームを受けて設計されたモデルだ。さらに、クラシカルなレインボーラインが入ったタンクを備えたアイアン1200やフォーティーエイトスペシャルなども登場し、よりラインアップが充実した。

<フォーティエイト>

<1200カスタム>

<ロードスター>

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