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もしもの時に備えたい。ダイネーゼのバイク用エアバッグ

レーシングスーツの技術をストリート用にフィードバッグ

瞬間的に膨らむエアクッションが衝撃を緩和するエアバッグシステムはクルマだけではなく、バイク用も存在する。バイク用エアバッグはこれまで、バイクとライダーをつないだケーブルが外れることで、衝突や転倒を感知するタイプが主流だったが、現在発売中のスマートジャケットは、レーシングスーツに搭載されているD-Airの技術を、ストリートにフィードバックしたもの。バイクとライダーを結ぶケーブルを廃したワイヤレスシステムにより、乗り降り時の煩わしさや着脱し忘れによる誤動作をなくしたのが最大の特徴になっている。

スイッチは襟元のボタンをかけるだけ

使い方は非常に簡単。スマートジャケットを身に着けて、フロントジッパーを上げ、襟元にあるマグネットボタンをかけるだけ。すると電源のスイッチが入り、左の胸部にあるLEDのインジケーターが点灯する。これでOK。

最新テクノロジーを採用したエアバッグ

ワイヤレスシステムは、3個の加速度センサーと3個のジャイロセンサー、さらにGPSによって構成。そこで得られた情報を1秒間に1000回解析することでライダーの状態を的確に検出し、正面衝突、追突、スリップダウンによる転倒、ハイサイドの4種類の条件にあてはまると、瞬時にエアバッグが作動する仕組みになっている。エアバッグの内部には、ダイネーゼが開発したマイクロフィラメント(特許取得)が張り巡らされていて、万が一のときはすべての部分が5㎝の厚さで均等に膨らみ、全範囲で衝撃を吸収性する

エアバッグが開くのはこんなとき

①正面衝突

走行中のクルマなどの動体やガードレールなど静止している物体への正面衝突では、前方45~135°の範囲で衝撃を感知。設定値を超えるとエアバッグが膨らむ

②追突

エアバッグは原則として10km/h以下では作動しないが、エンジンの振動などから信号待ちだと判断した場合は、あらゆる方向からの衝撃を感知して展開する

③回転を伴うまたは、伴わないローサイド


走行中に前輪または後輪がグリップを失ってスリップダウンすると、転倒と判断してエアバッグが作動する。このとき、ライダーが回転しても回転しなくてもおなじ

④ハイサイド

後輪がスリップした直後にグリップを回復すると起きやすいハイサイド。ライダーがバイクから投げ出されたと判断すると、瞬時にエアバッグにガスが注入される

フル充電で約26時間稼働

スマートジャケットに搭載されれているエアバッグは、肩から胸と背中を覆うように配置されていて、一般的なプロテクターでは保護されない鎖骨周辺もカバー。そのため、ヒジにプロテクターを着ければ軽装であっても高い保護効果が得られる。コントロールユニットとガスボンベは背中の腰の部分に内蔵。充電はUSBプラグとコードを介して行い、およそ4時間で100%まで充電することが可能。そして、システムはフル充電状態で約26時間稼働してくれる

身に着け方はさまざま


また、スマートジャケットの素材は耐摩耗性に優れているから、ジャケットやスーツの外側に着用していて転倒してしまっても、路面との摩擦にも耐えてくれる。さらに、デザインはソデのないベストタイプで素材が薄手だから、ライディングジャケットの内側に着たり、ビジネススーツの上に着て通勤するなんて使い方もできる。

ダイネーゼ スマートジャケット

価格:10万8900円
カラー:ブラック
サイズ:メンズXS~XXL、レディスXS~XXL

全国のダイネーゼストアやバイク用品店で購入可能

ユーロギアダイネーゼ&AGV 事業部
TEL03-3527-3686
http://www.dainesejapan.com

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