ソフテイル カスタム車を一挙紹介!
ソフテイルってどんなバイク?
伝統的なハーレーのスタイリングを、現代の性能で蘇らせたソフテイル・ファミリー。2018年にフルモデルチェンジし、より現代的な乗り心地と装備になった。モデルのバリエーションも豊富で、キャラクターもそれぞれ異なっている。現行機種(2019モデル)のエンジンは「ミルウォーキーエイト107」(排気量1745cc)と「ミルウォーキーエイト114」(排気量1868cc)の2種類がある。
<性格分析> 5段階評価
バイクの重さ:★★★
バイクの大きさ:★★★
長距離の快適さ:★★★
カスタムの自由度:★★★★
見栄が張れる度:★★★
シンプルさの中に、オリジナリティを演出/ベース:’16 FXSB ブレイクアウト
スタイリッシュでシンプルなスタイルを目指したという満谷さん。「最初はフロントホイールを26インチにしたかったんですけど、バランス的には23インチがちょうどいいかなと思ってコレにしました」と言うように、ブレイクアウト本来のシルエットを残しつ、主要なパーツはなるべくハーレー純正とPMの2メーカーに絞って全体の統一感をキープ。やり過ぎにならず、それでいてしっかりと個性が主張できるオトナの一台に仕上がっている。
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クラシックとハイテックを融合させた一台/ベース:’10 FLSTC ヘリテイジソフテイルクラシック
ノーマルフレームに手を入れることなく、外装のアレンジでまったく別モノに生まれ変わらせる。リザーブのカスタムは、まさにそれ。ベースはヘリテイジだが、元の姿を想像できないくらいにスタイルを変えながら、フレーム加工などの安全性のリスクを負ってないのが特徴。 フロントには74スプリンガー。細く作られたタンク、ショートリアフェンダーなど、ロー&ロングな旧さと新しさを併せ持った一台に仕上げられている。
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“シンプルに美しく”を具現化した一台/ベース:’13 FXS ブラックライン
映画『イージー★ライダース』に出てくるチョッパーのイメージでカスタムをスタートしたという石橋さん。そのコンセプトは「シンプルに美しく」で、カタログを見て自分でパーツを選んでいったという。フロントはネックをレイクさせて23インチに大径化。スリムなFXSのリアを260mm化するため、スイングアームをワイドな物に変更するなど、往年のチョッパースタイルをイメージしつつ、最新のパーツを選んで現代的なカスタムを作り上げている。
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各部をクロム化してゴージャス感をUP!/ベース:’18 FLFB ファットボーイ 114
ローライダーSとファットボーイSを所有していた谷口さんは、M8(ミルウォーキーエイト)ソフテイルの発売を聞いてすぐに試乗。「スムーズでパワーがあり、山道もよく走るのが気に入った」と、このモデルを購入した。カスタムのコンセプトは“ファットボーイのCVO”。各部に純正クロムパーツを使い、シールドとシッシーバーで快適性を向上。ヘッドライトはあえて旧デザインのLEDに変更した。「今後はスクリーミンのエアクリに変えて、EFIチューニングしたいです」
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エアサスで車高調整が自由自在!/ベース:’15 FXSB ブレイクアウト
スクリーミンイーグルのエルボー型エアクリーナーや、バンス&ハインズのフルエキゾーストなど、エンジンを強化する戦闘的なパーツが目を引く。実はリアにエアサスをセットして車高を自在に調整できるようになっている。さらにリアタイヤを260mmにワイド化し、ナンバープレートをサイドマウントにするなど、テールまわりの迫力を強調するカスタムが随所に施され、ロー&ロングなルックスと軽快な走りを両立する一台になっている。
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ハーレーダビッドソン&ソフテイル専門用語集
奥の深いハーレーダビッドソンの世界だからこそ、独特な専門用語がある。そこで今回ご紹介してきた内容から、知っているとためになる専門用語をチョイスして解説。ハーレーにはこれ以外にも知っておきたい専門用語がたくさんあるので、もっと知りたくなったら「ハーレー専門誌『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集」を見てみよう。きっと発見がいっぱいだ!
<ミルウォーキーエイト(エンジン)>
ツインカムに代わるビッグツインエンジンとして2017年のツーリングファミリーに採用。2018年モデルでは、ソフテイルファミリーにも搭載された新世代Vツインエンジン。カムを2本から1本とし、1気筒につきバルブを4本、プラグを2本にすることで効率がよく、より加速感を味わえるようになっている。また新型のバランサーにより振動が減ったり、冷却性能が高くなっているなど、現代の道路事情に合った性質のエンジンになっている。
<チョッパー>
チョッパーは’50年代に頭角を現し、’60年代にはカリフォルニアを筆頭に拡大し、すっかり市場に定着した。’69年公開の「イージー☆ライダー」で主人公のキャプテン・アメリカが乗っていたようなロングフォークを装着したものから、現代的なコンパクトなシルエットのものまでそのスタイルはさまざま。起源には諸説あれど、有力なのは、当時のアウトローバイカーが盗んだマシンを元の持ち主にわからない形にするために余分なものをぶった切って、異なる見てくれに変えたという説がある。いまとなってはルーツを特定することはできないが、チョッパーの基本概念となる何者にも縛られない自由な精神は現代のカスタムにも生き続けているのだ。
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(出典:『HARLEY-DAVIDSON CUSTOM BOOK Vol.4』、『始めよう、楽しもう、ハーレーライフ!!』)