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【ソフテイル カスタム ファイル】まるでリジッド!? センスが光るソフテイルチョッパー!!

ソフテイル チョッパー カスタム 

“ツインカム”エンジンのソフテイルでチョッパーを作るには、シートレールからスイングアームにつながるラインをいかに美しく、そして自然に処理するかがキモ。単純にストラットをカットするだけではスムースなシルエットにはならない。リジッドフレームのような三角形のシルエットを目指すなら、スイングアームにつながる部分の造形や、タンク下に隠れてしまうフレーム形状にも意識を向ける必要があるのだ。ここに紹介する「フリースタイル モーターサイクル」製作のソフテイルは、フレームのネックからスイングアームまでが“一直線”のシルエットになることを意識して仕上げた一台。全体的にスリムにすることにもこだわったという。

その甲斐あってこの仕上がりである。径35mmのフロントフォークやマスタングタンク、さらにはスイングアームの内側を通した凝った作りのマフラーなどで、ベースモデルがツインカムのソフテイルとは思えないほどスリムに、かつオールドスクールなチョッパーに仕上がっている。

ネックからリアのアクスルまでを一直線に整形したことでシンプルさが強調されたツインカムソフテイル。ちなみにリアショックは2インチほどローダウンしている。ヴィンテージベースのチョッパーといわれても信じてしまいそうな佇まいだ。これはセットアップされた9本スポークの前後キャストホイールといった細部のパーツチョイスも効いているだろう。また、スーサイドクラッチやジョッキーシフトなど、オールドスクールチョッパーに欠かせない要素も盛り込み、ルックスはもちろん、乗っても楽しめる一台になっている。

フロントフォークは車体の細さはもちろん、スタイルを重視して径35mmのテレスコピックフォークに換装。ナローなチョッパーの雰囲気を強調している。

スリムさを追求して“ひ”の字のような形状に曲げられたハンドルバー。グリップはステップのデザインに合わせてワンオフで製作したものだ。

ネックからスイングアームまでが直線になるように作り直したフレーム。タンク下の角パイプを丸パイプに変更、さらにストレッチ加工も施している。加えてハイマウントしたマスタングタンク効果も相まってタンク下はスッキリした印象に。ちなみにタンクのスキャロップ&ピンストは「M&K MAKOTO」によるものだ。

ツインカムソフテイルは、シート下の幅が広く、どうしても野暮ったくなりがち。そこでシート下も作り直して、極限までスリムに作り直している。サドルシート形状に合わせたパイプワークにも注目!!

エキゾーストパイプは、ちょうど2本が並ぶミッション下辺りでそれぞれを半円状に加工したうえで重ねることで、マフラーがサイドに張り出すのを避けている。非常に凝った作りだが、これも車体をスリムな印象にするためだ。

そもそもアップスイープマフラーは車体から出っ張りがちだが、スイングアームの内側に通すことでそれを解消。と言葉にすれば簡単に聞こえるが、実際にはスイングアームが動くスペースを計算しつつパイプをパイプをへこませるなど、非常に手間がかかっている。これもスリムに見せたいが故だ。

シート下のオイルタンクはノーマルの馬蹄型からムーンアイズ製のバレルタイプに換装。フレームの巧みな処理も際立ちスッキリとした印象に。バッテリーは車体の左側へ移設している。

【DATA】

取材協力/フリースタイルモーターサイクル TEL0532-88-3470 

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