【ヴィンテージH-D カスタム ファイル】自由な発想から生まれた“MXスタイル”
![ショベリジ モトクロス アスタリスク](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/1_B3F5458.jpg)
ショベルヘッドエンジンをリジッドフレームに搭載した「ショベリジ」。チョッパー好きに人気のカスタムだが、中でも異彩を放っているのが宮城県の実力派ショップ、「アスタリスク」が製作したこの一台。オーナーは同店のモトクロス好きなスタッフで、自分のバイクだからこそ好き勝手に作ってみたという。あくまでも雰囲気で、オフロードを走ることは考えてはいないというが、その作り込みはMX好きならではの本格派。H-Dのカスタムではまず使わないであろう、MXレース用パーツにはじまり、カラフルなカラーリング、そして独創的な細部の作り込みと、まさに通好みに仕上がっている。もしも街中ですれ違ったら、思わず2度見してしまうこと必至のショベリジである。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/6_B3F5561-1024x576.jpg)
スチールでイチから製作したというタンク。はじめからこの造形にしようとは考えず、なんとなくこうなったという。シートへと自然につながるシルエットはもちろんだが、リジッドフレームにも違和感なく仕上げているのはさすが。タンクサイドに入っている「audaze」がこの車両の名前だ。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/10_B3F5564-1024x576.jpg)
“リジッドフレームにも違和感のない造形”を最も強く感じるのが、嵩上げしたシートへと自然につながるリアフェンダーだ。着座位置を高くしているにも関わらず、自然に見えるようデザイン。ジミードープ製作によるシートも、表皮にオフロードモデルでよく使用されている滑りにくい素材を使うなど本格的だ。ちらりと見えるマフラーは、エキパイをワンオフで製作し、サイレンサーにはプロサーキット製の2スト用を加工。非常にタイトながら、2本が重なるようレイアウトした点も、本格モトクロッサーのような雰囲気を醸し出している。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/1_kai_B3F5458-1024x576.jpg)
フロントまわりはダイナから流用。ボトムケースをスムージングし、若干ローダウンしたという。21インチのフロントホイールは、カワサキ“KX”用のハブを使用し、RKエキセル製のアルミリムとステンレススポークを組み合わせたものだ。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/7_B3F5585-1024x576.jpg)
エンジンはリベラ製のミッションを採用して6速化。ブレーキペダルはオフロードレーサー御用達のトルクワンレーシング製。オフ車のようなステップはローランドサンズ製だ。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/9_B3F5565-1024x576.jpg)
プリモ製のキットを使用してオープンプライマリー化。ショベリジ定番のカスタムと、オフ車のようなステップまわりがとてもユニークだ。シフトペダルはブレーキと同じくトルクワンレーシング製を使用している。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/8_B3F5577-1024x576.jpg)
シート下をスカッとさせるべく、オイルタンクをワンオフで製作して車体の右サイドに装備。冷却効果と遊び心から、タンク表面をプレス加工して出っ張りを設けた。リアタイヤ横に設置したのは全体のバランスを考えてのことだが、オイルを効率よく冷やす目的もあるという。
![](http://clubharley.jp/wp-content/uploads/2023/04/2_B3F5481-1024x576.jpg)
フレームにはVツイン製のパンヘッド純正レプリカを使用。チョッパーでありながら本格モトクロッサ―のようでもある何とも個性的なスタイル。スイングアームフレームに変更し、リアショックを装備してショベルで大ジャンプというのも楽しそうだが、このジャンルレスな姿もなかなかカッコいいはないか!!
【DATA】
取材協力/アスタリスク TEL022-384-5139