ボルトオンでここまでできる!「往年のスタイルを現代にリバイバル」
プロのビルダーがカスタムしたハーレーは、なぜカッコいいのか? それは長年の経験で培ってきた、ノウハウやテクニックが駆使されているからだ。そんな手法を愛車のカスタムに採り入れれば、その完成度はもっと高まるはず。そこで、人気ショップのビルダーたちが教えてくれた、魅力的なカスタム車を生み出す“プロの技”をご紹介しよう。
今回は、ほぼボトルオンで仕上げたBULL ORIGINAL(ブルオリジナル)の一台。スポーツスターのキビキビした走りと、旧き良きスポーツスターの姿を投影した見事なバランスだ。
ボートテールを使って’70年代の純正スタイルを演出
現行のハーレーのモデルのなかで最も歴史が旧く、スポーティな走りに特化した位置付けとして進化を続けるスポーツスター。横浜のブルオリジナルでは、自社で製作したボートテールを使用してベース車が持つ走りの性能を活かしながら、様々なカスタムスタイルを生み出してきた。
このマシンはアパレルブランドO.C Crewとのコラボによって製作したもの。オリジナルのボートテールを使って’70年代頃のスポーツスターのフォルムをイメージしたスタイリングで、クロムメッキの外装がクラシカルな雰囲気に拍車をかけている。ハンドルの形状やコンパクトなシルエットからややチョッパーテイストな印象も見受けられるが、このスタイルをベースにハンドルやタイヤ、車高などを変更するだけで、スクランブラーやカフェレーサースタイルなどにも仕上げることができる点が、ブルオリジナルのボートテールの面白いところだ。リアサスペンションにはオーリンズを採用し、ストリートユースを前提に十分なスペックにアップデートされているのも見逃せない。
旧き良きスポーツスターのスタイルをモチーフとしながら、オーナーの個性も追求できるバランスのとれたカスタムだ。
オリジナルボートテールでレトロな雰囲気に
’71年に登場したボートテールをモチーフとしたオリジナルパーツ。リジッドマウントにもラバーマウントにもボルトオンで装着可能。お尻まわりにボリューム感を持たせ個性的なフォルムを形成する。
【ベースモデル】1993 XLH1200
’70年代の純正をベースにモディファイを加えたオリジナルボートテールを装備。クロムメッキの外装がオールドスクールな雰囲気を醸し出す。
「ほぼすべてボルトオンパーツで構成したスタイル」
ビルダー・米澤拓哉さん&村澤郁弥さん
「’70年代当時の純正スポーツスターをイメージして、ほぼすべてボルトオンパーツで構成したスタイルですが、ハンドルや車高などちょっとしたパーツ変更で印象を大きく変えることができるのもポイントです」
【DATA】
●BULL ORIGINAL(ブルオリジナル)
住所:神奈川県横浜市神奈川区新子安2-3-36
TEL:045-431-3456
URL:http://www.mc-bull.com/