【チャレンジ企画】放置したバイクをピカピカにする~前編
私(クラブハーレー編集部アメミヤ)の愛車は1984年式のXR1000。自分なりに大切にしているのだが、ある日電気系トラブルに見舞われたことをきっかけに乗る気を削がれ、ついでに車検も切らしたことで、恥ずかしながら会社の倉庫に何年も放置してしまっていた。でも、最近車検を取得したことで再び気持ちに火がつき、「せっかくならピカピカにして路上に復活させる!」と燃えているが……
愛車の現状は……
購入以来、“フクピカ”で拭いたことはあっても、1度も洗車ということをしたことがない。故障したのは確か6年ぐらい前。以来乗らずに放置していたが、幸いなことに屋内保管だったために状態は悪くない。とはいえ、エンジンにはびっしりとホコリが積もり、なんか全体的に茶色っぽくなった気も。
せっかくのマフラーが!!
XR1000といえば、左側に取り回されたアップマフラーを思い浮かべる方も多いことだろう。実際、私自身も大好きなディテールのひとつなのだけど、それだけに愛車のマフラーの劣化が気になっている。
いま取り付けているマフラーは純正品だが、この車両を購入した当初は前オーナーの転倒によるキズ跡か、エキパイがひどく潰れた状態だったので、某オークションサイトで売りに出ていた未使用デッドストック品をわざわざ落札して交換したもの。「うひょー未使用新品だぜ~」と浮かれたものの、マフラーエンドには既にサビが発生した状態。若干気にはなったモノの、「ま、いっか」と、そのまま取り付けていたのだ。
また、以前マフラーを拭き掃除していたときに、パーツクリーナーを使ったところ、色落ちしてしまったのか白く変色。「貴重なデッドストック品がぁ!!」と結構ショック。せっかく復活させるのだから、まずチャームポイントのマフラーをキレイにしたいのだ。
自分でマフラー塗装にチャレンジ!
まずは取り外し
というワケでマフラーを再塗装してキレイにすることに。ひと月に使える金額がビックリするほど限られている私なので、当然プロに依頼すぜに自分でやる。車体に取り付けたままではキレイに塗れそうにないので、面倒くさがらずに取り外してみた。
サビを落とす
マフラーエンドのサビを落とすことからスタート。サビ落としのケミカル用品を使ってもいいだろうが、ここは節約根性でサンドペーパーで磨いて落とした。まずは150番のペーパーでガリガリ落とし、320番でペーパー痕を整えたのだが、マフラーエンドのエッジ部分に指が当たってなかなか痛い。ということで、自分的に頑張ったがコレが限界。
下地を作る
塗料がしっかりと食いつくように、マフラー全体を600番のサンドペーパーで磨く。マフラーに満遍なくスクラッチ痕が入るように磨いたけど、この時チカラを込めすぎるとスクラッチ痕が深くなりすぎてしまうので注意。深いキズは塗装後も埋まらない場合があるのだ(※経験者)。あくまでも軽く、全体をならす感じで磨くべし。
塗装前に脱脂する
塗装面に油分が残っていると塗料のノリが悪くなるので必ずシリコンオフで脱脂。この際は素手でベタベタ触らないこと。手の油分で塗料が弾かれてしまうぞ。
いよいよ塗装!
肝心の塗装は、焦らないこと! 一気に厚塗りするのも“垂れ”の原因になるので注意。何回かに分けて薄く塗り重ねていくこと。スプレーも塗る面に対して平行に均一に動かす。といいつつも、私は一気に厚塗りしてしまったのだが、くれぐれも垂れと塗り残しに注意すべし。
完成!
丸1日以上、自然乾燥させた後で車体に取り付けた。取り付ける際にはキズつけたら元も子もないので、細心の注意を払い、すべての行動をそろりそろりと行った。若干ムラが気になるけれど、素人作業と考えれば納得いくレベル。サビも落とせたし、新品のようなツヤのない輝き(っていうのかな)が戻ったぜ!
ビフォー
アフター