1. HOME
  2. コラム
  3. ニューモデル
  4. バイク
  5. 【ハーレー2022年モデル】注目はコレだ!! ~その2

【ハーレー2022年モデル】注目はコレだ!! ~その2

“ハーレーダビッドソン2022年モデル”の全貌が明らかとなり、ディーラーでは既に予約販売がスタートしたが、気になるのは最新ラインアップの内容だ。日本では空冷スポーツスターが絶版になったことで、今年度はそれに代わる新しい新世代スポーツスターが続々とラインアップされるのではないか……とクラブハーレー編集部では予想していたのだが、ミルウォーキーエイト最強の117エンジンを搭載した「ST」が登場。STモデルの詳細については前回紹介した通りだが、今回はそのほかのモデルはどう変わったのか!? という点を明らかにしていこう。

多くの変更が加えられた「クルーザー」ファミリー

2022年モデルの最注目株は「ローライダー」だ。前回紹介したNEWモデル「ローライダーST」が登場したことに加え、従来の「ローライダーS」もエンジンを強化。さらに細部のデザインを変更して、より完成度が高められている

クラシックからモダンスタイルまで、さまざまなキャラクターのモデルをラインアップする魅力的なカテゴリーが、この「クルーザー(※旧名称ソフテイル)」だ。中でも注目は、ラインアップ中で一番人気を誇る「ローライダーS」に117エンジンが搭載されたことだろう。かねてよりパフォーマンス志向のモデルだったが、今回の変更で、さらにその魅力が際立ったといえるだろう。また、「ファットボーイ114」をはじめ、そのほかのモデルも細部を変更して魅力を高めている。

“最強エンジン”で、さらにパフォーマンス志向に! 「ローライダーS」

117エンジンとエルボータイプのエアクリーナーで、走りのポテンシャルを高めたほか、現在のカスタムシーンでトレンドとなっているディテールを盛り込むことで、さらに今風に仕上げた。このまま乗っても、ここからカスタムしていっても楽しめる一台だ。価格は281万8200円~

人気の「ローライダーS」の注目すべき変更箇所は、ミルウォーキーエイトで最大排気量となる1923ccの117エンジンが搭載されたこと。これによって以前のモデルと比較してトルクが5%向上した。また、同時にエアクリーナーもベーシックなオーバルタイプから、フィルターが前方へと突き出た、カスタム感あふれるタイプに変更。さらにメーター位置をカスタムの定番となっているハンドルクランプ部に移動。これに伴い、タンクコンソールの処理(2021年モデルまではタンク上にメーターを配置していた)も変更されている。

スピードをデジタルで、エンジン回転数はアナログ式で表示するスポーティなメーターを、ハンドルバーのクランプ部分に装備。いま人気のカスタム、「スピードクルーザー」では定番となっているメーター位置で、シーンのトレンドを盛り込んだハンドルまわりとなった
昨年までのモデルはタンクコンソール部に速度計と回転計、ふたつのメーターを備えていたが、新しくなったメーターまわりに伴って撤去。薄くなった新型コンソールはシンプルなバッジをあしらい、見た目のワンポイントをあしらっている

クロム仕様とキャストホイール仕様を追加! 「ヘリテイジ クラシック114」

新たに採用された9本スポークのキャストホイール。シンプルなデザインで、クラシックなスタイルにも違和はない。もちろん従来のスポークホイールも選択可能。ユーザーそれぞれの好みにジャストフィットするモデルへと進化した。価格は299万8600円~

伝統ある“ハーレーらしい”フォルムを現代に受け継ぐベストセラーモデルは、今年度から107エンジン仕様を廃盤とし、114エンジンのみのラインアップとなった。また、エンジンやシャシーのフィニッシュをブラックのほかにクロム仕上げを追加。加えて、従来のスポークホイールのほか、キャストホイールも選択可能になった。

新たに追加されたクロム仕様。昨年までは107エンジン仕様のみクロム仕上げだったが、今年度から114エンジンのみとなったことで、逆に選択肢は広がったといえる
こちらは昨年と同様のブラック仕上げ。上のクロム仕様と同じカラーリング(リーフブルー/ビビッドブラック)だが、ブラックかクロム仕上げかの違いによって、ここまで印象が変わる

キャストホイールを採用! 「ストリートボブ114&ソフテイル スタンダード」

極めてシンプルな装備と、短くカットしたような造形のリアフェンダー、そしてミニエイプハンドルを備えたそのルックスから、まさしく現代版「ボバー」といえる人気の2機種。どちらも新たに新規造形のキャストホイールが採用された。存在感ある太い6本スポークデザインは、シンプルなので見た目の違和感はまったくない。むしろモダンな雰囲気が加わったことでスポーティさを感じさせるルックスだ。

114エンジン搭載と、ブラック仕上げのシャシーが特徴の「ストリートボブ114」。価格は219万1200円~
カラーリングをあえてビビッドブラック1色として価格を抑えた「ソフテイル スタンダード」。107エンジンとシルバー仕上げが特徴だ。価格は187万円

細部のデザインをリニューアル 「ファットボーイ114」

ホイールデザインを変更してスタイリッシュになった「ファットボーイ114」。価格は293万2600円~

メーカーが作ったカスタムモデルとして確固たる人気を得ている「ファットボーイ114」は、そのスタイリングにさらに磨きをかけた。注目は新デザインのホイール。昨年までのモデルとほぼ同じ雰囲気ながら大胆に肉抜き加工を加えたことで、軽快印象の足まわりとなった。さらにこのモデルの象徴でもあったタンクエンブレムも変更。より洗練されたイメージとなっている。

昨年まで採用されていたホイールデザインを踏襲しながら、大胆に肉抜きすることでスロッテッドホイールに進化。これによって2022年モデルは重厚な雰囲気はそのまま、軽快なイメージが加わった

グラフィック変更で雰囲気を一新 「ファットボブ114」

ツートーン風デザインとなってスポーティな印象となった「ファットボブ114」。価格は278万4100円~

ラインアップの中でも異彩を放つ個性派モデルの2022年型は、グラフィックを一新。ツートーンに塗り分けたようなデザインの新タンクデカールによって高級感を高めている。大胆に入った「H-D」マークもアクセント。一見すると爽やかな印象も感じさせる雰囲気で、よりスポーティさが際立ったといえるだろう。

大きくあしわわれた「H-D」のロゴとツートーン風のタンクデカールによってスポーティな雰囲気が増した2022年モデル

日本での販売を継続! 「ブレイクアウト114&スポーツグライド」

実はアメリカでは2022年度より販売終了となったのだが、根強い人気を受けてか、日本では販売を続行。本国でのカタログ落ちを受け、逆に人気がヒートアップしそう!?

ラインアップで唯一のフロント21インチホイール、そして本場ならではの迫力のドラッグレーサー風シルエットで人気の「ブレイクアウト114」。価格は299万8600円~
簡単に着脱できるミニフェアリングとサドルバッグが特徴の「スポーツグライド」。倒立式のフロントフォークやこのモデル専用の2in1マフラーなどで、カスタムベースとしても注目度は高い。価格は256万800円~

早くも変更!? 「スポーツ」ファミリー

昨年期中導入モデルとしてデビューし、話題となった「スポーツスターS」は、2022年度版のカラーリングを採用。写真は新色の「ミネラルグリーンメタリック」だ。価格は194万8100円~

昨年デビューし、世界中で大きな話題となった「スポーツスターS」。日本でもいよいよデリバリーが開始され、いま最もホットなモデルだが、2022年モデルでは早くも新しい色が登場。派手ながらも上品さをもつ「ミネラルグリーンメタリック」と、何ともいえない色調がシックな「ホワイトサンドパール」だ。

こちらも新色の「ホワイトサンドパール」。どことなくブラウンがかった色味は、往年の「HOGカラー」を彷彿とさせる

より扱いやすく進化! 「アドベンチャーツーリング」ファミリー

新色を採用した「パン アメリカ1250スペシャル」。価格は274万5600円~となっている。装備を簡略化した「パン アメリカ1250」の価格は235万7300円~だ

ハーレー初のアドベンチャーモデルとして注目を集めている「パン アメリカ」。その2022年モデルは「パン アメリカ1250」と「パン アメリカ1250スペシャル」の2機種とも、坂道発進時などでブレーキが自動で利き、ライダーをサポートする「ビークルヒルホールドコントロール」の作動時間を10秒から3~5分に延長。より扱いやすく進化を遂げた。また、スペシャルには新色が登場。ブルー×ホワイトの新鮮なツートーンカラーが、NEWモデル感を際立たせている。

関連記事

NEW

2月号
Vol.283

カッコいいガレージの実例集!!「ハーレー乗りの秘密基地」

1月13日発売

新着記事

オススメ記事

ランキング