【スポーツスター カスタムファイル】パフォーマンスと乗りやすさを両立!!
自らスポーツスターをサーキットで走らせている「サニーサイドガレージ」代表の須川さん。そのマシンは前後ともオーリンズ製のサスペンションに換装し、さらにホイールも前後17インチ&ハイグリップタイヤを履いた本気仕様なのだが、それに影響を受けたオーナーが、「同じ仕様のスポーツスターがほしい」とオーダー。そうして2014年式の「XL883R」をベースに製作されたのがこの一台だ。
初めての大型バイクがこのXL883Rだというオーナーに合わせて、前後のサスをオーリンズ製に換装しつつも乗りやすく調整した。また、ハンドルは「アイアン883」に近い形状ながら、操作のしやすさにこだわり、ハンドルバー1本分手前に絞ったサニーサイドガレージのオリジナル品に交換している。さらに、バックステップに交換せず、あえてノーマルのままとしたステップもポイント。足まわりを中心に、ハイパフォーマンスなモノに交換してサーキットも難なく走れる性能を実現させつつも、あくまでも気軽に乗れることを大切にして仕上げているのだ。
ミスミエンジニアリング製のトリプルツリーを使用してオーリンズ製の正立フォークに交換。フロントフォークは既製品をそのまま使ったのではなく、代表の須川さんの経験を活かして、乗りやすさを重視して独自のセッティングを施したモノだ
マフラーはトランプ製のチタンで軽量な2in1タイプに交換。質感と排気効率を考慮して、エンド部分をカーボンのオリジナルに変更した。インジェクションにはサンダーマックスのフルコンを採用。完璧なセッティングが施されている
ドライカーボン製のサイドカバーはサニーサイドガレージオリジナル。超軽量、高剛性、高強度にこだわりつつ、ストリートの使用でも腐食しないという逸品。サイドカバーのほかにも、前後フェンダーやフェンダーストラットなどもラインアップしており、2004年以降のモデルにひと通りのカーボンパーツを取り付けると4kg以上の軽量化を実現する
オーリンズ製のリアショックを、車高調によって1cmアップして取り付けている。ホイールは前後ともグライド製で、サイズはフロント19、リア18インチをチョイス。尻下がりから水平基調の車体姿勢へと変更。乗りやすさを重視しているとはいえ、ハンドリングはかなりスポーティだ
【DATA】
取材協力:サニーサイドガレージ
TEL:0598-67-0058