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【ヴィンテージH-D カスタム ファイル】極限まで無駄を省いた究極のストリートチョッパー

ナックルヘッド フリスコ オールドスクール ストリートチョッパー サムズ

S&S製のパーツを多用しつつ、1947年モデルの「FL」に搭載されていた“ナックルヘッド”をリビルド。それをオリジナルのリジッドフレームに積んで仕上げたのがこの一台だ。

ハイマウントされたコンパクトなタンクに描かれた細身のフレイムスに、インチアップされたフロントエンド、そしてワンオフで製作したショットガンマフラーなど、その佇まいは1960~1970年代にアメリカ西海岸のアウトローMCが乗り回していたリアルな“フリスコ”チョッパーを思わせる。それもそのはず、この車両はクールなフリスコを製作することで知られる「ショップ・サムズ」によるチョッパーなのだ。

この車両の製作にあたったサムズの鈴木修さんは、1960年代~1980年代ごろに「ヘルズエンジェルス」が乗っていたフリスコスタイルのチョッパーに影響を受け、それを自身のフィルターに落とし込むことで、現代のストリートにも違和感なく溶け込み、そして走りが楽しめる「サムズスタイル」ともいえる個性的なチョッパーを確立した。オールドスクールのモーターサイクルカルチャーへの深い造詣と、既存にイメージを現代のストリートで具現化する非凡なるセンスが成せる業だろう。

ナローマウントしたグライドフォークや絞り込んだハンドルなど、ハイテクパーツや高級パーツを採り入れるのではなく、無駄を極限までそぎ落とし、走るための必要最低限の装備としたその姿は、まさに本物のチョッパー魂を感じさせるではないか。

1947年モデルのFL用エンジンをベースにS&S製パーツを多用しながらリビルド。ワンオフで製作したハイパイプやミッドコントロールからフリスコチョッパーらしいディテールだ。

フロントホイールを21インチ化し、幅を極限まで抑えたトリプルツリーでグライドフォークを装備。ロングフォークとしつつ、低くコンパクトなハンドルを合わせたことで走りも意識させる仕上がりだ。

小ぶりなタンクをハイマウントで装備。美しく塗装された細身のフレイムスからも迫力が感じられる。

シンプルながらも存在感あるコブラシートを装備。肉厚なダイヤモンドステッチが重厚感を与えている。

【DATA】

取材協力/SHOP SAMS

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