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2025 キング・オブ・ザ・バガーズREPORT/7~最終戦を前に#33カイル・ワイマンがシリーズチャンピオンを獲得!!

9月12日から14日にかけての週末、テキサス州オースティンにある「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」にて、シリーズ第11ラウンドと12ラウンドが開催された。キング・オブ・ザ・バガーズは近年、“1開催につき2ラウンド行う方式”を採用しており、今期は全14ラウンドが行われる。前回の「ミッドオハイオ・スポーツカーコース」で開催されたレースでは優勝こそ逃したものの、第9ラウンドと10ラウンドともに表彰台に上って着実にポイントを稼いだ#33カイル・ワイマン選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)がシリーズランキングを首位で独走。今回のレースのポイント次第で、#33カイル・ワイマン選手のシリーズチャンピオンが決まるとあって、ファンならずともこれは絶対に見逃せない1戦というか2戦だ!!

2012年にF1開催を目的としたサーキットとしてオープンしたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。全長3.427マイル(5.513km)、全20コーナーをもち、最大高低差は41m。世界各国のサーキットの名物コーナーを各所に採り入れた独特なコースレイアウトになっているのも特徴だ

予選でクラス新記録の2分12秒975というタイムを記録してポールポジションを獲得したのは、前回の「ミッドオハイオ」でのレースから素晴らしい走りをファンに見せつけた#69ヘイデン・ギリム選手(RevZilla/Motul/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)。今回のレースも、予選後に行われた全3周のチャレンジレースで優勝を果たなど絶好調の仕上がりだ。

土曜日に行われた【ラウンド11】、全7周で競われる決勝では、万全の仕上がりを見せつけていた#69ヘイデン・ギリム選手がスタートからリード。#76ロリス・バズ選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)、#1トロイ・ハーフォス選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)、#33カイル・ワイマン選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)と#38ブラッドリー・スミス選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)らによる2位グループにわずか1周で1.3秒差をつけるほどの快走っぷり。2周目で2位グループの先頭を走っていた#1トロイ・ハーフォス選手がペースダウンしたことで、レース中盤までにトップを走る#69ヘイデン・ギリム選手との差は2秒以上に広がった。一方、スターティンググリッド8番手からスタートした#97ロッコ・ランダース選手(RevZilla/Motul/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)が猛烈な追い上げを見せ、#38ブラッドリー・スミス選手と#33カイル・ワイマン選手をパス。レース終盤には#76ロリス・バズ選手と2位争いを繰り広げた。レースはそのまま#69ヘイデン・ギリム選手が2位に3.317秒という大差をつけてゴール。2位には#76ロリス・バズ選手、3位にはわずか0.111秒差で#97ロッコ・ランダース選手入った。注目を集めた#33カイル・ワイマン選手は、4 位でフィニッシュした。

今シーズン2勝目を挙げた#69ヘイデン・ギリム選手はレース後のインタビューで「私たちのチームクルーは、シーズンを通して本当に一生懸命働いてきました。今回のレースではスタートが上手くいったし、最初のコーナーで先頭に立てたので、私はただマシンに伏せていただけ。この勝利はクルーのおかげです」と語った。

MotoAmerica Mission King of the Baggersレース結果~サーキット・オブ・ジ・アメリカズ レース1

1位 #69ヘイデン・ギリム(RevZilla/Motul/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)

2位 #76ロリス・バズ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)

3位 #97ロッコ・ランダース(RevZilla/Motul/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)

ラウンド11のハイライトはこちらから見ることができます

日曜日に行われた【ラウンド12】、スタートを切るや#33カイル・ワイマン選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)と#69ヘイデン・ギリム選手(RevZilla/Motul/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)の接戦が始まり、第1コーナーで競り勝ったのは#33カイル・ワイマン選手。#69ヘイデン・ギリム選手はは5位に後退した。#33カイル・ワイマン選手は#1トロイ・ハーフォス選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)、#76ロリス・バズ選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)、#69ヘイデン・ギリム選手を抑えながらそのまま3周をリードしていたが、4周目に#1トロイ・ハーフォス選手にかわされて2位に。6週目には#69ヘイデン・ギリム選手にリードを許し3位まで後退した。その後すぐに#69ヘイデン・ギリム選手がコースアウトし、再び2位の位置につけた。そして迎えた最終ラップ、#33カイル・ワイマン選手が#1トロイ・ハーフォス選手を追いかけようとスパートをかけたところ縁石に飛び込み、コースアウトを喫した。レースはそのまま#1トロイ・ハーフォス選手がトップを守り切ってフィニッシュ。1位から1.447秒遅れて#76ロリス・バズ選手がゴールラインを越えた。それから7.014秒遅れて#38ブラッドリー・スミス選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)が3位でゴールした。

今シーズンはまだ2レース残っているが、土曜日のレース結果で、誰も#33カイル・ワイマン選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)のポイントリードを覆すことができないことが確定。これによって#33カイル・ワイマン選手にとっては2度目となるキング・オブ・ザ・バガーズのシリーズチャンピオン獲得が決定した。

土曜日にチャンピオンのあかしである#1プレートを手にした#33カイル・ワイマン選手は、「この瞬間を言葉にするのは難しい」と言いながらもインタビューに答えた。「このチームは栄誉にふさわしい。彼らは栄光の#1を得るために本当に懸命に努力してきました。彼らには本当に感謝してもしきれません。HARLEY-DAVIDSON×DYNOJETチームのおかげで、このナンバーワンをミルウォーキーに持ち帰ることができます。ハーレーファンはもちろん、多くの人にとってとても重要なことを成し遂げることができた。本当に夢のようです」。まだ生後5週間という第一子を迎えたばかりだという#33カイル・ワイマン選手は、「本当に素晴らしい年になりました」と、チャンピオンになった喜びをかみしめた。

MotoAmerica Mission King of the Baggersレース結果~サーキット・オブ・ジ・アメリカズ レース2

1位 #1トロイ・ハーフォス(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)

2位 #76ロリス・バズ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)

3位 #38ブラッドリー・スミス(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)

ラウンド12のハイライトはこちらから見ることができます

2025年のミッション・キング・オブ・ザ・バガーズのスケジュールは残り2レースとなり、#33カイル・ワイマン選手はこれまでの12レースで7勝、さらに3回表彰台に上り、2021年以来2度目となるシリーズチャンピオンを獲得。また、キング・オブ・ザ・バガーズ・シリーズで通算25勝を挙げ、他者を寄せつけない圧倒的な強さを見せつけた。カイル・ワイマン選手は2022年と2023年には3位、2024年にはシリーズで2位という戦績を残している。

全14ラウンド中、12ラウンドを終えた時点で、#33カイル・ワイマン(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)が240ポイントでシリーズポイントで首位に立ち、#76ロリス・バズ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が170ポイント、#1トロイ・ハーフォス(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が158ポイント、ファクトリー・インディアン・ライダーの#29タイラー・オハラ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が128ポイント、#69ヘイデン・ギリム(RevZilla/Motul/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)が127ポイント、#43ジェームス・リスポリ(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)が110ポイント、#38ブラッドリー・スミス(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)が103ポイントで続く。

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