進化し続けるハーレーファッションの歴史 【1940~1970年代編】
1903年に誕生したハーレー。120年ほどの歴史の中で進化してきたのはバイクだけではない。ライダーの身を守ると同時に、ファッション性も考えられたアパレルも進化を遂げている。そうしたハーレーファッションを年代ごとに見ていこう。今回はハーレー乗り=ライダースジャケットというイメージができあがった1940年代~70年代を辿っていく。
1940年代 ライディングに特化した゛ライダースジャケット”が登場!
1930年代、デラックスレザージャケットはウエスト調整ベルトを追加するなど、年々改良が加えられた。そうして第2次世界大戦後に登場したのが“サイクルチャンプ”だ。これが瞬く間に多くの人に受け入れられ、その後のレザ
ージャケットのスタンダードとなった。ライダースジャケットという新たなジャンルを確立したのだ。
ライダースJKTの手本となった名作 CYCLE CHAMP 1st type
1946年頃に登場した“ライダースジャケットの傑作”との呼び声も高い「サイクルチャンプ」のファーストタイプ。着丈が短く、ボックス型のシルエットが特徴だ。こちらは、チェックのウールライニングで、ベルトループにスナップが付く「前期型」。エポレットにはニッケルチェーンスポットと呼ばれるスタッズが付く。ポケット縁には3連スタッズも装備する。
現代のライダースの原型となった CYCLE CHAMP 2nd type
1950年代に登場したサイクルチャンプセカンドタイプ。ライニングがサテンキルティングに変更され、Dポケット上のフラップ付きポケットが省略されたジッパー付きのハンドポケットを装備している。さらにDポケットの形状も縦長となり、ファーストに比べ着丈も若干長くスタイリッシュな印象になり、より現代的なライダースに近くなっているのが特徴。
ネームラベルは時代によって変化
ヴィンテージの年代を知るうえで手がかりとなるのがネームラベル。初期はシンプルなバー&シールドだったが、1950年代にはマークに翼をあしらうなど、ラベルデザインの違いがわかりやすく年代を特定しやすい
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代