1. HOME
  2. CLUB HARLEY
  3. コラム
  4. ニューモデル
  5. バイク
  6. 話題の「ナイトスター」って実際どーなん!? 【その1】

話題の「ナイトスター」って実際どーなん!? 【その1】

空冷エンジンを搭載した従来のスポーツスターの販売が終了し、昨年の期中導入モデルとして登場した「スポーツスターS」。しかし、これまでのモデルとはまったく異なるスタイルに、戸惑ってしまった人も多いかもしれない。そこで往年のディテールを採用し、満を持して登場したのが「ナイトスター」だ。「このNEWモデル、実際どーなの!?」を検証する。

最新の性能をもつ、新時代のベーシックモデル

ナイトスター 価格188万8700円(ビビッドブラック)、191万9500円(モノトーンカラー)

先行して登場したスポーツスターS譲りの水冷で、DOHC方式の60度Vツインながら、ボア×ストロークを見直して排気量を975ccとした新設計エンジンを、従来のような「ラバーマウントフレーム」に搭載するのではなく、フロントフレーム、ミッドフレーム、テールセクションという3つのパーツを直接エンジンに固定。エンジンを強度メンバーの主役とすることで、高い剛性を実現したほか、重量を大幅に抑えることができ、これによって加速や操縦性、ブレーキ性能も向上している。

また「スポーツ」、「ロード」、「レイン」という3種類の走行モードを任意に選択できるなど、まさに最先端の機能が与えられ、あらゆる面で従来のスポーツスターを凌駕しているのだ。

往年のディテールを採用

まったく新しくなったコンポーネンツをもとに、往年のディテールを落とし込んだナイトスター。従来のモデルのような小さなタンク、ホイールもフロント19インチ、リア16インチのこれまで通りのサイズとし、2本のリアショックや後部のフェンダーを支えるストラットは、まさに空冷スポーツスターを想起させる。その姿は、まさにスポーツスターの後継機種に相応しい。今後はナイトスターがベーシックモデルになることは間違いないだろう。

ベーシックな正立フロントフォークと径19インチのフロントホイール

先に登場したスポーツスターSとは異なり、従来通りの19インチホイールに正立フロントフォークを採用。往年のナローフォークではないものの、十分にシンプルなフロントまわりだ。また以前の「アイアン1200」に標準採用されていた形状に似たミニフェアリングを装備している

スポーツスターらしい、小ぶりなタンク

横から見れば三角形のような伝統のタンク形状を再現。だがこれはガソリンタンクではなく、正しくはエアクリーナーカバーである。シート下にタンクを配置することで、このスリムさとコンパクトさを実現しているというワケだ

2本のリアショックと径16インチのリアホイール

ツインショック化とフェンダーストラットの採用で空冷スポーツスターのようなリアまわりを実現。注目はスイングアームが圧倒的に長いことで、これは現代のスポーツバイクで必要不可欠な要素でもある

シンプルなソロシート

空冷スポーツスターを彷彿とさせるサドル風シート。ガソリンタンクはこの下にあり、サイドカバーにキーを挿し、ロックを解除すると左側のサイドカバー上部を支点にしてシートが開き、タンクの給油口が現れる

乗った感じはどうなのよ!?

伝統的なアイコンを復活させて登場した待望のNEWスポーツスターは果たしてどんなモデルなのか。空冷モデルとは違うということは容易に想像がつくが、ハーレー好きにとって一番重要なのは乗って面白いの!? という点(付け加えるなら、カスタムが楽しめればなおヨシだが……)。というワケで実際のところを検証した。今回試乗したのは、純正パーツで早くもカスタムされた車両。早くもカスタムパーツを用意しているとは、やってくれるじゃないか!!


試乗したのは純正パーツによるカスタム車で、エンジンまわりにドレスアップカバーを取り付け、エアクリーナー部分をベロシティスタックに変更。そのほかパッセンジャー用シートなどが装備されているが走行性能への影響はないだろう。また、デタッチャブル式のシッシーバーが取り付けられているが、今回の試乗時は取り外しているのであしからず

市街地

車体が圧倒的に軽く、操縦性も軽快なナイトスターだけにゴミゴミとした市街地は最も得意なステージのひとつ。排気量を975ccとしたエンジンも、3500回転以下で走る限りは速すぎず遅すぎずで、ちょうどいい感じだ。フラットなトルクを実現しているだけに低回転域でもマッタリと走ることができる。しかし最も魅力的なのは、車体の軽さとバツグンの足つき性だろう。渋滞するようなシチュエーションでも不安はまったくない。しいていえば、後ろのシリンダー側のエキパイが右足に近いため、熱さを感じるぐらいだ。

ワインディング

フロント19、リア16インチという往年のホイールサイズから、後輪主体で向きを変えていた従来のスポーツスターのような操縦性をイメージするのは間違いだ。このバイクはワインディングで真価を発揮し、まるで水を得た魚のようにスイスイ、ヒラヒラと走ることができる。曲がる際にアクションは必要なく、極論をいえば視線を送るだけで曲がってくれるイメージだ。とはいえ、ローダウン仕様のアメリカンバイクでしょ!? と思うなかれ。705mmという極端に低いシート高ながらバンク角もなかなか深く、想像以上にスポーティに走ることが可能だ。

高速道路

「レボリューションマックス975T」のフラットなトルク感は3500回転を境に豹変する。アクセルを少し大きめに開ければ即座にブワァァァ!! と明らかに音が変わって猛然とダッシュするのだ。DOHCだけにレスポンスもよく回転上昇も早い。スポーツスターSほどの“ヤバさ”は感じないものの、空冷スポーツスターとは比べようもないほど俊敏で速い。DOHCだからといってヒステリックに回る感じはなく、エンジンにせかされることもない。バランスよく調整されたエンジンなのだ。

関連記事