【スポーツスター カスタムファイル】ヴィンテージレーサーの雰囲気を徹底追及!!
1997年モデルの「XLH883」をベースに、往年のフラットトラックレーサーの雰囲気を目指した「ブラットスタイル」による一台。注目すべきは本物のヴィンテージパーツを多用したのではなく、現在でも入手しやすい部品を多く使用しながら、手間とセンスでオールド感を出している点だ。
この巧みな演出はフロント19、リア18インチとしたホイールサイズを採用しつつ、入手困難な当時モノのパーツを使って“こだわってる感”を出すのではなく、現在も入手できるRKエキセル製のリムを使用しつつ、ツヤを抑えるなどヴィンテージ加工を施した手法、そして、まるで純正のように自然に見えるループフレーム加工から伝わるだろう。同店が作り出すカスタムに、ファンが多いことも納得の仕上がりである。
シートはヴィンテージではなく現行品のベイツタイプ。ヴィンテージ加工を施すことで本物のオールドレーサーのような雰囲気に仕上げている
タンクは純正品を加工したものだが、底面をカットして形状を整えたほか、純正では中央にセットされているキャップを、若干右側にオフセットして取り付けるなど、非常に手間がかかっている
ハンドルはブラットスタイルオリジナルのトラッカーバーに交換。ワンピースタイプのライザーやグリップ、そしてレバーなどもオールドレーサー風のパーツでまとめて雰囲気を盛り上げている
シートレールの延長線上にパイプを連結し、ノーマルの状態でこのカタチであったかのように仕上げたフレームや、スパルトタイプのテールランプやHリムに施したヴィンテージ加工などブラットスタイルならではの巧みさが光る
【DATA】
取材協力:ブラットスタイル
TEL03-5948-5538