ハ―レー乗りの定番、ライダースジャケットの基礎知識 その1
ハーレー乗りたるものライダースジャケットは一着持っておきたい。でもライダースに詳しくないからどんなものを手に入れたらいいのかわからないという人もいるだろう。そこで、ライダースジャケットの知っておきたい基礎知識を解説していくので、初めての1着を手に入れる時の参考にしてもらいたい。
ライダースジャケットはどうやって生まれた?
ライダースの歴史をさかのぼると、第一次世界大戦時のフライトジャケットがその源流といえる。気温が低い高度に身を置く軍用機のパイロットに、レザージャケットが支給された。当時は胸元に風が侵入するのを防ぐため前立てがダブル仕様になったコートだったが、この機能をバイクに乗る時のために応用したのだ。
1930年代 飛行服がライダースの源流となった
第一次世界大戦時に軍用機のパイロットのために作られたコート。これが1930年代にフロントファスナーを斜めに備えたアビエータージャケットへと進化する。それがダブルライダースの源流と言われれている。
1940年代 ライダースの形が出来上がっていく
1940年代になるとアメリカ国内のバイクの普及率が飛躍的に高まり、レースなども盛んに行われるようになった。その中で動きやすさを重視したスポーツジャケットのほか、現代のライダースの原形が確立していった。
1950年代 名作ライダースが人気を博す
第二次世界大戦で各ブランドが軍にさまざまなレザージャケットを納品していたため、ジャケットの完成度が高くなった。1950 年代は景気も向上し、ハイクオリティな名作と呼ばれるモデルが次々に登場した。
1960年代 ライダースがカルチャーとして認識される
アメリカではロックンロール、イギリスではロッカーズといったカルチャーが生まれていった1960 年代。バイクとライダースは若者にとって不可欠な存在であり、カルチャーを象徴するアイコンとなっていった。
1970年代 ライダースがファッションアイテムに
ライダースジャケットは本来、バイクに乗る時に都合のいいディテールを備えているが、1970年代になるとファッション性を重視し、無駄をそぎ落としたり、ブランドごとにオリジナルのディテールを加えたりという変化を遂げていった。
2000年代以降 クラシックな雰囲気が再評価
1970年代以降も流行に取り入れられてきたライダースは、本来の機能やたたずまいを復刻させたスタイルが脚光をあびている。そのためよりバイク乗りにとって身に着けるべきアイテムへと原点回帰している。
ライダースジャケットの黎明期から現代まで、レザージャケットの歴史を紹介してきた。次回は知っていそうでしらないレザージャケットの用語を解説していく予定だ。