未来を見据えたプロダクツ「ジキル&ハイドマフラー」に迫る
トライジャが日本の輸入総代理店を務める「Drジキル&Mrハイドマフラー」。ここ数年で日本でのシェアが一気に高まったこのマフラーがなぜ合法的に使えるのか、どんな特徴があるのかに迫っていく。
問い合わせ/トライジャ TEL072-970-3110 https://trijya.com/
ジキル&ハイドマフラーの自動見積もりサイト
https://configurator.jekillandhyde.com/jp/harley-davidson
安心の品質の合法マフラー
トライジャはドイツのマフラーメーカー「Drジキル&Mrハイドマフラー」の日本総代理店だ。ここ数年で同マフラーは認知度を高めているが、このように広く知られることとなった理由は、音量可変であることが大きいだろう。もちろん、音量を自由に変えられて楽しいという要素もあるが、実は可変弁機能は現代の環境でバイクを楽しむために必要な要素だといえるのだ。その理由をトライジャ・ボス、岡本さんに聞いた。
「環境を守るという観点から、世界的にバイクの排気に関する規制が厳しくなっています。その真っただ中にあるジキル&ハイドマフラーは、こうした規制を守りつつ、バイクならではの楽しみを損なわないように工夫を重ねています。
近所迷惑にならないように音量を小さくできるという一面もありますが、実は音量可変である理由のひとつが、触媒等の経年劣化によって音量が大きくなってしまった場合に自動で音量を調整するという意味もあるんです。規制をしっかり守る信頼のおけるモノ造りをしているというわけです。
これから世界的に規制はより厳しくなります。でもそうした規制にもしっかり対応できるように検査施設を自社内にもつなど、企業努力がすごい。まさに未来を見据えたマフラーなんです」
ポイント① 音量の変更が可能
サイレンサーの内部に電子制御の可変弁が備わっており、弁が全閉、半開、全開の3段階に開閉することによってサウンドが変化する。この可変弁の開閉は走行中でも操作することが可能で、近所迷惑になってしまいそうな場所では音量を下げ、走行中はダイナミックな排気音を楽しむことが可能となる。このカットモデルの中央にあるのが可変弁。その右側のスペースには欧州の厳しい排ガス規制に対応する触媒が内蔵される
可変弁が閉じた状態
可変弁が開いた状態
ボタン操作で音量が変化
音量調整は走行中いつでもボタン操作で可能。弁が全閉状態のドクタージキルモード、半開のダイナミックモード、全開のミスターハイドモードの3段階に切り替えできる
独自のバルブ開閉ユニット
サイレンサーにはモーターが取り付けられており、これが可変弁を開閉させる役割を果たす。モーターやケーブルなどのパーツも4年保証の対象となっている
ポイント② 合法的に使える
ジキル&ハイドマフラーの大きな利点のひとつが、合法的に交換することができるマフラーであることだ。年々厳しくなっている排ガス規制や音量規制の決められた条件の範囲内でマフラーを製作しているため、欧州でも日本でも合法的に交換することができる。それでいて、ハーレーらしさも損なわない画期的なマフラーなのだ
欧州の音量規格であるEマーク取得
プレートの「E13」とあるのがいわゆる「Eマーク」。これは欧州での製品規格なのだが、マフラーに関
しては近接騒音、加速騒音の基準に合格しているという証となる
JMCAの認証も取得
日本国内で合法的に使用するにはJMCA(全国二輪車用品連合会)の認証が必要。日本に輸入されるジキル&ハイドマフラーにはJMCAの試験を受け、合格した証であるプレートが付く
合法ってどういうこと?
ノーマルの車両についているマフラーは、メーカーが規制の範囲内で製作したもの。ジキル&ハイドマフラーのように交換用のマフラーの場合、一律で設定されている排ガスの成分の計測試験、モデルごとに設定されている騒音量の計測等のテストを行い、合格することで合法マフラーとして認証される。
フレームに記載されている近接騒音の計測条件。こちらはニュートラルで2510回転の時に93dB以内であ
る必要があるという意味。その下が加速騒音の値だ
ジキル&ハイドマフラーは特定回転数の法定制限音量を超える手前で弁が閉じ、音量を下げるように自動で調整するプログラムが設定されている
最近よく聞く「ユーロ5」や「ユーロ6」とは?
ヨーロッパで施行された排ガス規制のこと。排ガス内の成分が決められた値になっていないと販売ができないという仕組みだ。さらに来年4月から欧州ではユーロ5+Aに移行。排ガスの測定方法が厳しくなる。さらにその後ユーロ5+B、ユーロ6へとより厳しい規制が採用されていく予定。ジキル&ハイドマフラーはこれらの規制に対応する生産ラインを確立している。