ハ―レー乗りの定番、ライダースジャケットの基礎知識 その4
ハーレー乗りにとって最も定番的なウエア、ライダースジャケット。今回は素材である革の違いによって着心地がどう違うのかを解説
ライダースの着心地は革で決まる
ライダースジャケットがどんな革を使っているかはブランドやモデルによって異なる。革の違いは着心地や、着込んでエイジングされた後の表情などにも影響する。
カウハイド
生後約2年以上でお産をした後のメス牛の革を使用。キメ細かくステアハイドよりも薄い。多くのライダースに採用される
ホースハイド
馬革のこと。牛革に比べて毛穴が少なく、銀面が滑らかなのが特徴。繊維構造が荒いので、強度的には牛革よりも弱い。独特なシワが入るのが魅力
シープスキン
生後1年を過ぎた羊の革のこと。羊毛を付けたままでなめしを行ったものをムートンと呼ぶ。耐久性は低いが柔らかくて軽い。子羊の革はラムスキンと呼ぶ
ディアスキン
メスの鹿の革。キメ細かく柔軟性があり肌触りはソフト。弾力性にも優れ、強度が高いのも特徴。水にも強い。レザーシャツなどに使用されることも多い
ゴートスキン
大人の山羊の革。表面に独特な凹凸があり、ザラっとした肌触りになっている。牛革よりもしなやかで強度があるため、薄くても耐久性が高く、水にも強い
「ハイド」と「スキン」の違いとは
革の説明のところで多く表現されている「ハイド」と「スキン」という単語。これはどちらも同じ革のことだが、革の面積や重量によって呼び名が変わる。ハイドは牛や馬などの面積が広く厚い革のこと。牛革の場合、重量が30ポンド(13.6㎏)以上のものをいう。対してスキンは羊や子牛、豚など面積が小さく薄い革のこと。牛革では重量が30ポンド(13.6㎏)未満のものをいう。