ハーレーのメーターカスタムを考えてみた

ハーレーといえば「カスタム」と密接に結びついているのはご存じのとおり。メーターもいわずもがなで、「チョッパー」系など目立たないところに小ぶりなものを取り付けてシンプルに、そしてシルエットを美しさを追求するために用いられることが多いのはもちろん、スポーツタイプのタコメーターを追加したり、高機能タイプのメーターに交換することも定番。しかし、近年のハーレーはどうだろう!? クラシックイメージの強いハーレーとはいえ、最新モデルを見れば、ディスプレイに映し出される超ハイスペックな2次元メーターを採用するモデルも珍しくない。むしろ、昔ながらの針が動く“アナログ”メーターのほうが珍しくなりつつあるのだ。だが、古くからバイクに乗っている方の中には、アナログのほうが見やすいと感じる人も少なくないハズ!? そんな人にもオススメなのがメーターを交換するカスタムなのだ。
依然として人気の高い「モトガジェット」

現在、カスタムシーンで最も重宝されているメーターが「モトガジェット」だろう。CNCで削り出し、高品質なアルマイト処理を施した本体、機能美を追求したドイツならではのデザイン、太陽光の下でも見やすい高輝度LEDを採用したパネルなど、コンパクトなメーターに最新テクノロジーを存分に盛り込んだ逸品ばかりをラインアップする。中でも人気が高い商品のひとつが写真上、左の「クロノ クラシック」。いにしえのスミス製タコメーターを彷彿とさせるデザインながら、液晶部分には速度をデジタル表示。加えてニュートラルなどを示すインジケーターランプもメーター内に装備しているため、これひとつですべてをカバーするマルチタイプだ。そしてこれに並んで人気が高いメーターが写真上、右の「モトスコープミニ」。デジタル表示の速度計のほか、その上にはバーグラフ表示のタコメーターを備えるマルチタイプで、表示の切り替えも可能。また非常にコンパクトなのでシンプルなカスタムにマッチする。ほかにもさまざまなメーターをラインアップしているのも、このブランドの魅力なのだ。
メーターひとつで多機能な“マルチタイプ”が現在の主流
とりわけハーレーのカスタムシーンで人気の高いモトガジェットだが、高性能メーターはほかのメーカーからもリリースされている。ここからは、マルチタイプに的を絞り、カッコいいメーターを探してみようじゃないか!!


径80mmのステンレスボディに球面レンズを組み合わせたスピード&タコメーター。インジケーターランプも備えたオールインワンタイプながら、速度計と回転計、どちらもアナログタイプというのは珍しい。そのほかにもデジタルオド、デジタルトリップ、最高回転数メモリー機能、最高速メモリー機能、デジタル電圧計機能を備えている

200km/hスケールのアナログスピードメーターを備えたマルチタイプ。液晶部分にデジタル表示の回転計、そして各種インジケーターランプを装備。そのほかにもデジタルオド、デジタルトリップ、最高回転数メモリー機能、最高速メモリー機能、デジタル電圧計に加え、シフトUPワーニングランプを備えている

9000rpmスケールのアナログタコメーターを備えたマルチタイプ。液晶部分にデジタル表示の速度計、そして各種インジケーターランプを装備。そのほかにもデジタルオド、デジタルトリップ、最高回転数メモリー機能、最高速メモリー機能、デジタル電圧計に加え、シフトUPワーニングランプを備えている。15000rpmスケールも同価格でラインアップ

上で紹介しているものより、ひと回り小さい径60mmの多機能メーター。小径ながらスピードメーターのデジタル表示が大きく見やすいほか、メーターパネルをグルッと取り囲むように表示されるバーグラフ状のタコも直感的に見やすい。インジケーターは装備されていないが、デジタルオド、デジタルトリップ機能を備え、必要にして十分なメーターだ


アナログのタコメーターとデジタル表示のスピードメーターを備えた見やすい多機能メーター。そのほかにも燃料計やDTC、ギヤポジションの表示も可能。バックパネルやデジタルLCDの点灯色を350色以上用意されたカラーから選択可能。2014年~2021年モデルの「スポーツスター」シリーズや2012年~2017年の「ダイナ」シリーズなどで4インチ径のメーターを採用するモデルに適合する

2011年~2017年の「ソフテイル」シリーズや2012年~2017年の「ダイナ」シリーズなどで5インチ径のメーターを採用しているモデルに適合。機能は上で紹介している4in 多機能デジタルスピード&タコメーターと同じで、バックパネルやメーターの針、デジタルLCDの表示を350色以上のカラーから選ぶことができる。夜走りが楽しくなること間違いなし!!


2024年モデルまでの「ストリートボブ」や「ブレイクアウト」などに採用されているトップクランプ埋め込み型のコンパクトなマルチメーター。速度、回転数と各種インジケーターを同時に表示できることはもちろん、シフトタイミング警告灯、エンジン温度、電圧計など純正のメーターと比べて表示できる情報が多いこともポイント。照明は8色から選択可能で、明るさも調節できる。別途専用のトップクランプやライザーキットが必要になるが、2014年~2021年の「スポーツスター」シリーズや、2012年~2017年の「ダイナ」シリーズ、2011年~2017年の「ソフテイル」シリーズや、2014年~2023年の「ロードキング」など、さまざまなモデルに適合する