スポーツスターファミリーってどんなハーレー? 2020年モデルや特徴、カスタム、トリビアなど徹底紹介
歴史からメカニズムまで!スポーツスタートリビア
115年以上の歴史を持つハーレーダビッドソン。後述するが、スポーツスターは1957年から長きにわたり継承されてきた名称で、それだけに歴史やメカニズム、雑学などエピソードに事欠かない。そこで、スポーツスターにまつわるトリビアをご紹介。これを知れば、もっともっとスポーツスターに愛着がわくこと間違いなしだ。
【その1】「スポーツスター」という愛称はハーレー史上最も長く使われている
スポーツスターという名称が誕生して今年(2020年)で63年目。日本が世界に誇るホンダのカブが6②年目だから、バイク界全体を見渡しても現存する最古級の車名と言える。ハーレーには他にも30年以上使われているファミリー名やモデル名が数多く存在しており、長い歴史の一端を感じることができる。
【その2】初代スポーツスターのタンクロゴはウィリーGの初仕事
’57~’58年に採用されたタンクエンブレムは、ウィリーGが初めてデザインしたパーツ。この時彼はまだデザインスクールを出たばかりの20代前半だった。アメリカンクルーザーの歴史を変える名車を生み出した偉大な人物の初仕事は、以外にも小さなエンブレムだったのだ。
「ウィリーG」とは?
創業メンバーの孫で、長らくデザイン部門のトップを務め、ローライダーなどの名車を数多く手がけてきた偉大な人物。
【その3】883㏄の登場はスポーツスターより早い
883㏄というなんとも中途半端な排気量がどこから来たのかというと、スポスタの前身であるモデルKHから。KHはフラットヘッドをベースに、エンジンとミッションを一体化したモデルKの750㏄エンジンの排気量アップ版。ボアはそのままでストロークだけ伸ばして883㏄に拡大している。この排気量は、当時レースで活躍していた高性能な英国製650㏄と互角に渡り合うために必要なサイズだった。その伝統が今に続いている。
【その4】車名のスペルは「SPORTST“A”R」じゃない!
スポーツスターのスペルを「SPORTSTAR」と勘違いしている人もいるだろうが、正しい綴りは「SPORTSTER」。英語の一般動詞に“er”を付けると「~をする人」「~をする機械」という意味の名詞になる。つまり、「スポーツをするバイク」ということ。確かにスポスタはSTAR(星)のように輝く存在だが、お間違いなく!
【その5】「アイアン」は車名じゃない!?
「アイアン」とはショベルエンジンを搭載したスポーツスターのことを意味する。これはビッグツインのショベルがアルミ製のヘッドを採用していたのに対し、スポスタは鉄製を使っていたことからこう呼ばれるようになった。会話の中に「アイアンがさ~」というワードが出てきたら、現行のアイアン883/1200のことかショベルのことかちゃんと見極めるべし。
【その6】「フォーティーエイト(48)」と「セブンティーツー(72)」の由来は?
フォーティーエイトという名称は、初めてピーナッツタンクを採用した小排気量シングルの125S がデビューした年式である’48年が由来。一方、チョッパースタイルが特徴的なセブンティーツーは、ローライダーカルチャーの発祥の地であるロサンゼルスの州道72号からきている。