H-Dストリートファミリーってどんなハーレー? 2020年モデルや特徴、カスタムなど徹底紹介
H-D ストリート(H-D STREET)ファミリーの特徴
2015年から日本に導入された、ハーレーダビッドソンの新たなエントリーモデル。海外では500㏄版も販売されているが、日本では排気量750㏄のモデルのみが販売されている。専用に開発された水冷SOHCエンジンを、コンパクトな車体に搭載。ハーレーのラインアップで最も軽量な点や、足つき性や操作性のよさが魅力だ。スタンダードモデル「ハーレーダビッドソン ストリート750」のほか、ハイアウトプットレボリューションXエンジンを搭載した「ストリートロッド」もラインアップし、選択肢の幅が広がっている。
目指したのはまったく新しいハーレー
ストリートのターゲットは約34歳以下の若者。そこで、世界中の若者3700人から集めたリサーチ結果を基に、プロジェクトがスタート。そこで生まれたのが、低中回転から力強い、749㏄水冷SOHC2バルブV型2気筒エンジンや、フロント17、リア15インチタイヤを装着した、低シート高でスリムな車体で、混雑した街中での扱いやすさとスポーティな走りを両立したモデルとなった。
現在は退職しているウィリー・G(中央ハンチングの人物)を交え、意見を戦わせる開発スタッフ。
ハーレーで唯一の日本人デザイナーであるダイス・ナガオこと長尾大介さんも開発に参加。車体造形はデザインチームによって一から作られた。
デザインチームのアイデアとユーザーの声を融合
ストリートは、これまでのハーレーのような水平基調ではなく、ボディやマフラーが後方に跳ね上がった“スピードライン”が特徴。そして名車、XLCRをリスペクトして7本スポークホイールや2in1 マフラー、スピードスクリーンを採用。またV-RODの要素も採り入れ、想定したユーザーの好みに合せたデザインを完成させた。
この上ない扱いやすさを実現するフレームとエンジン
ストリートのフレームは、新開発されたねじれに強いダブルクレードル。これにエンジンをリジッドでマウントすることで、剛性を高めている。また、“レボリューションX”と名付けられたエンジンも新たに開発されたもので、V-RODと同じ水冷60度Vツインを採用。ただし、V-RODがDOHC4バルブなのに対し、ストリートはシンプルなSOHC4バルブだ。
シリンダーの挟み角をハーレー伝統の45度から60度に広げ、クランクケースとミッションも一体構造とした、コンパクトなレボリューションXエンジン。
ストリートはサスペンションのストロークも十分に確保されているため、荒れた路面でも高い安定性を発揮する。