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ハーレーの魅力を再検証“ローライダーとは!?”~後編

巨匠ウィリーGのプロデュースによって1977年にデビューした“FXSローライダー”。
当時流行していたカスタムと、ドラッグレーサーのような雰囲気を融合した
斬新なスタイリングで、登場するやたちまち大ヒットした。
また、そんな初代モデルの名前が最新モデルにも受け継がれ、
当時のことを知らない世代であっても「ローライダー」はなぜか心に響く。
では、その理由とは何なのか。あらゆる面からローライダーの魅力をひも解いていこう。

現在におけるローライダーの存在意義とは!?

2020年モデルから登場し、注目を集めた“ローライダーS”によって影が薄れてしまった感が否めないが、現行モデルの“ローライダー”ならではの魅力は確かにある。昔ながらのファンなら、現在のラインアップに“オーソドックスなFX”といえるモデルが、ローライダー以外に存在しないことに気付くハズだ。

かつて黒いエンジンは特別なモデルに与えられたものだった。しかし、ファクトリーカスタム的なモデルばかりが増えた結果、現在はそれも当たり前の装備となった。また、FX系(と思われる)モデルのほとんどが、タンクの上にメーターダッシュがない。クロムに輝くエンジン、そしてメーターダッシュなど、かつてのハーレーに当たり前にあったモノが見事なまでに消滅してしまったのだ。そんな昔ながらのハーレーのアイデンティティを考えたとき、ピッタリと当てはまるのが現行型のローライダーだ。

さらにいえば、老若男女が扱いやすいと感じるのもローライダーだろう。足つき性のよさ、オーソドックスなポジション、そして圧倒的に軽快になった車体など、昔のハーレーでは当たり前だった“扱にくさ”は微塵もない。さらにいえば、ローライダーという名前がもつ吸引力もそうだ。’77年に登場し、以降現在に至るまで受け継がれてきたそのネーミングは、ホンダでいえば“CB”、カワサキでいえば“Z”に値するスタンダードなものといえる。
“最新技術で扱いやすく進化したオードソックスなハーレー”。これこそが現代のローライダーがもっている、存在意義といえるのではないだろうか。

クロムの輝きとメーターダッシュは失われつつある!?


最新のハーレーのラインアップには、タンクの上にメーターを備えたモデルがFL系を除くとほとんど存在しない。FX系で考えると“ファットボブ”がメーターダッシュを備えているが、昔ながらのハーレーと考えれば疑問が残る。いま、FX系モデルでタンクオンメーターはローライダー以外に存在しない。いわゆる普通のハーレーに乗りたいと思うなら、このモデルの存在を忘れてることはできないのだ。

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