キャンプツーリングに持っていきたいガソリンランタンの点灯方法
キャンプの楽しみのひとつが「外で火が使える」ということ。焚火で暖をとったり、バーナーで料理したりと、キャンプと火はセットと考えていいだろう。だから明かりもできれば火がオススメだ。最近ではLEDランタンも普及しているけれど、ガソリンやオイルのランタンの火を使った雰囲気のよさにはかなわない。
そこで今回は点灯にちょっとコツがいるガソリンランタンの点灯方法をご紹介。
ホワイトガソリンを燃料として使うガソリンランタン。ホワイトガソリンは不純物を取り除いているので、燃えカスが出にくい
ガソリンランタンの仕組み
ガソリンランタンの仕組みはバイクのキャブレターと似ている。まずホワイトガソリンが入ったタンク内に空気を送り込むことで圧縮された空気によってガソリンがジェネレーター内を上昇していく。それが途中で別ルートから登ってきた空気と混ざり、混合気となってマントルの方へ噴射される。
レバーをひねるとガソリンがジェネレーターに送り込まれ、上部から噴出。細かい霧状になって空気と混ざることで、着火しやすくなる
ランタンを点灯する手順
①マントルを装着
ガラス繊維でできたマントルをバーナーチューブ(ガソリンが出る部分)に付属のヒモで縛る。凹んだ部分にしっかり縛るのがコツ
②空焼きをする
マントルが固定されたら、ライターであぶって空焼きをする。この時ライターの先が触れてしまうと穴が開いてしまうので注意
③全体が白くなるまで待つ
マントル全体に火がまわり、全体的に白くなってきれいに膨らめば空焼き完了。燃え残りがないように
④ガソリンを入れる
給油口からホワイトガソリンを注入。今回使用したフィラーは差し込んだ状態でさらに押し込むと給油できるというもの
⑤加圧ポンプのつまみを引き出す
タンクのサイドについている加圧ポンプのつまみを左に数回回す。するとつまみが引っ張り出せるようになる
⑥圧がかかるまでポンピング
つまみの先端にある小さな穴を親指でふさぎながら、つまみを押し込むポンピングを行う。押し込めなくなったらつまみを戻してロック
⑦火をつける
火力調整レバーを回して「シュー」という音が出たら加圧されている証拠。音が出ている状態でライターで火をつける
⑧火が落ち着くのを待つ
はじめは大きな炎が出るが、だんだん火力が落ち着いてくる。さらにレバーを回して明るさを調整していく
⑨さらにポンピングする
マントルが明るく光るようになったら、さらにポンピングをすると火が安定していく。使用中に暗くなった時もこの方法が有効
⑩ベンチレーターとグローブを設置
最後にガラスグローブ(風防の役目を果たす筒状のガラス)を設置し、ベンチレーター(通気口が付
いたフタ)をかぶせてネジ留めすれば点灯完了。あとはこの火を眺めながらキャンプを楽しむだけ