キャンプツーリングで手早く火を起こすワザ
冬にキャンプに行ったら恋しくなるのが火の暖かさ。バイクで行くキャンプである以上、できるだ
け軽装で行きたいので、ストーブなどのかさばるものは持っていけない。そのため暖を取るのに有
効な方法が焚火なのだ。
でも焚火をしようとしてもなかなか火がつかなかったり、ついても炎が大きくならなかったりと、うまくいかないことも。そこで確実にそしてスピーディに火をつけるために用意しておきたいのがフ
ェザースティックだ。
フェザースティックとは、薪を細く割って、先端に鳥の羽毛のような形のささくれを作っていくというもの。そこに小さな火でも一度着火してしまえば、どんどん火が燃え広がっていくというわけだ。
フェザースティックを作るのに使う道具
ナイフ
ナタ
グローブ
フェザースティックを作る
Step.1 薪を細かく割っていく
まずは薪を1本用意し、ブロック状の木の上に立てる。そこにナタを身体に対して横向きに据える。これは足などを誤って切ってしまわないためだ。次に持ちやすい形の薪でナタの上部を叩いて割る。これをバトニングという。バトニングはナイフでもできるので、使いやすいもので行おう
Step.2 薪を薄く削っていく
細く割った薪の角にナイフを当て、少しだけ刃を立てて真下に向けてナイフを動かしていく。すると、表面が羽のような形状になっていく。さらに木を左右に振りながらフェザーを作っていく。完全にそぎ落とすのではなく、先端付近でナイフを内側に向けて力を入れるときれいなフェザーができる
どんどん細かいフェザーを作っていく。写真のように一枚一枚に厚みがあると途中で割れてしまうので、薄く削るのがコツだ
比較的上手にできたのがコチラ。もっと細かくできるといいのだが……
Step.3 焚き付け用にたくさんフェザースティックを作る
フェザースティックは1本だけではなく、何本も作っておくのがオススメだ。たくさん用意しておくことで、点火させたあと、効果的に火を燃え広げさせることができる
フェザースティックに火を点ける
フェザースティックができあがったら、火を点けていこう。その際に使うのはコチラの道具だ
ファイヤースターター
火吹き棒
麻の火口
焚火シート
焚火台
Step.1 フェザースティックに麻の火口をセット
まずはフェザースティックの隙間に綿状の火口を置く。そこをめがけてファイヤースターターで火花を散らしていく
Step.2 点火するまで火花を散らす
ファイヤースターターは芯棒が太くて長いものが使いやすい。スライダーで削る時のストロークが長いほうが強い火花が出るからだ。
Step.3 フェザースティックを焚火台に移す
火花が火口に燃え移ると、一気に火が燃え上がる。その火がフェザースティックに燃え移ったのを確認して焚火台に投入する。さらに火が着いた木に他のフェザースティックを入れていくと、どんどん火が大きくなってくるので、太い薪を投入して火を安定させる。ここまでくれば点火完了!
Step.4 火吹き棒で風を送って炎を安定させる
火力が弱いなと感じたら、火吹き棒で空気を送る。ただしあまり吹きすぎると消えてしまうこともあるので注意
火が大きくなったら、あとは暖をとるなり、料理をするなり、ただ炎を楽しむなど、キャンプならではの時間を楽しもう。