ヘルメットは大胆に洗うのが◎ 【バイク乗りの愛用品メンテナンス】
ヘルメット、洗ったことがありますか?
バイクまわりのメンテナンスのなかでも、ヘルメットのお手入れは、あまりしたことがない人も多いのでは? 使ったあとに拭く程度はするだろうが、頭や顔に直接触れる内装まで洗っている人は少ないだろう。そこで今回は、簡単にできるヘルメットのメインテナンス術を紹介。頭に装着するものだけに、キレイにすればかなり気持ちいいはず。ぜひ試してほしい。
ヘルメットの内装を洗ってキレイにしよう!
●内装が外せるタイプの場合
フルフェイスやシステムヘルメット、写真のようなスポーティなジェットヘルメットは、帽体の内側に発泡素材が付き、そのさらに内側にスポンジの内装が付いているのが一般的。それらの多くはボタンやベルクロなどで固定され、取り外すことができる。
【洗い方】
1)頭頂部に当たるライナーと、イヤーパッドもそれぞれ取り外して洗う。帽体の内側は硬く絞ったタオルなどで拭こう。
2)液体の洗濯せっけんを水に溶かし、もみ洗い。力を入れすぎるとスポンジが破損するので、「優しく」がキホンだ。
3)よくすすいだら、軽く水を絞って陰干しを。生乾きだとにおうので、完全に乾かしてからヘルメットに戻そう。
●内装が外せないタイプの場合
クラシックなスタイルのジェットヘルメットやヴィンテージヘルメットなどは、内装が接着されているものが多い。そうしたモデルは無理に内装を外さずに、ヘルメットのまま丸洗いしてしまおう。洗った後にしっかり干しておけば、カビが生えたりすることはない。
【洗い方】
1)大きめのたらいに水を張り、まずは水洗い。
2)スポンジに水を含ませるようにして、汚れを出していく。こちらも「優しく」がポイントだ。汚れがひどいところは、洗濯せっけんの水溶液を食器用スポンジに含ませて、拭き取るようにしてこする。
3)せっけんを流したら、ガムテープなどの上にウエスを敷き、その上にヘルメットを固定。陰干しをして乾いたら完了。
シールドには撥水加工がオススメ
走行中の視界をよりクリアにするために、シールドに撥水加工をしておくのもオススメしたい。撥水加工をしておくと、雨が降っても水滴が付いて視界を妨げることもないだろう。作業はとても簡単だ。
まずはシールドを軽く水拭きし、乾いたタオルなどで水分をよく拭き取っておく。次にガラコをゆっくり塗り込んでいき、付属のクロスで拭き上げれば施工は完了。これで、雨が降ってもどんどん水を弾いてくれる。
○使用アイテム
撥水コート剤「ガラコ」のヘルメットにも使える“ガラコBLAVE”(オープン価格)
帽体にはコーティングをしよう
帽体の外装の塗装面はキズが付きやすいのに加え、汚れやすい部分。そこで、キズが付いてしまう前にコーティング剤を塗っておくのがオススメだ。専用の溶剤で表面に薄い被膜を作っておけば、汚れが付いた時も、硬く絞ったタオルなどで拭き取るだけで、輝きを取り戻せる。
付属するクロスに溶剤を吹き付けて、塗装面にまんべんなく伸ばす。次に乾いた部分で拭き上げていくと、表面にガラス被膜ができて驚くほどの光沢感に仕上がる。施工時間はわずか5分ほどだ。
○使用アイテム
オージーケーカブトのヘルメット用ガラスコーティングキット(3240円)
『CLUB HARLEY 2018年1月号』ではこの他、バイクはもちろん、革ジャンやブーツまで、メンテナンス法を紹介。輝きを取り戻した愛用品で、2018年を気持ちよく走ろう。
(出典:『CLUB HARLEY 2018年1月号 Vol.210』)
(Y)