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ハーレー エンジンの構造や歴史、魅力などを徹底解説

ハーレーエンジンを知るための4つのキーワード

現行機種のハーレーは、「ハーレーダビッドソン ストリート750」が採用する「エボリューション X」を除き、伝統的な構造を持つエンジンを搭載。他メーカーとは一線を画す特徴を持っており、これこそがハーレーのアイデンティティともいえる。ポイントは、「OHV(オーバーヘッドバルブ)」「Vツイン」「空冷」「挟角45度」。まずはこの4つのポイントを頭に入れておこう。

<OHV(オーバーヘッドバルブ)>

1936年にナックルヘッドがデビューして以来、一貫して守り抜いてきたバルブ駆動方式。シリンダー側面に備わるプッシュロッドは、ハーレーエンジンのアイコンといえるだろう。

<Vツイン>

ハーレー社は、1910年代から主力モデルにVツインエンジンを搭載してきた。このレイアウトは現在に至るまで100年以上も継承され、欠かすことのできない要素となっている。

<空冷>

1700ccという大排気量でありながら、いまだ冷却方式は空冷。電動ファンを備えたオイルクーラーや、排気ポート近くにオイルラインを増設するなどして、冷却性能を高めている。
※現行機種では「レボリューションX」のみ水冷

<挟角45度>

理論上、振動が発生しない90度がベストとされるVツインエンジンだが、ハーレーはあえて45度を採用。これも他メーカーにはないテイストを生み出す要因のひとつになっている。

ハーレー歴代エンジン図鑑

ハーレーがハーレーである理由は、独特なエンジンにある。ハーレーのアイコンにもなっているOHV(オーバー ヘッド バルブ)が登場したのが1936年。それから現在に至るまで、基本的な構造を踏襲しながら独自の進化を遂げてきた。そこで、ここではハーレーの歴代Vツインエンジンをご紹介。

「Fヘッド」1911-1928


IOE(インテーク オーバー エグゾースト)タイプであるこのエンジンは、シリンダーヘッド内部の吸気バルブと排気バルブを、“ F”のように配置していることからFヘッドと呼ばれる。

「サイドバルブ(別名:フラットヘッド)」1929-1935


1929年から1935年(三輪のサービカーは1973年)まで生産されていた。吸気と排気バルブがシリンダーの横に並べて配置されていることから、サイドバルブという。別名はフラットヘッド。

「ナックルヘッド」1936-1947


1936年から1947年まで生産された、市販車初となるOHV(オーバー ヘッド バルブ)方式のエンジンで、排気量は1000ccと1200ccがある。ナックルヘッドの名は、上部のロッカーカバーが、握り拳(ナックル)のように見えたことから付けられた。以降、OHVのVツインエンジンがハーレーの象徴となる。

「パンヘッド」1948-1965


ロッカーカバーが、鍋(パン)をひっくり返したような形状をしていることから、パンヘッドと呼ばれたエンジン。排気量は1000ccと1200ccで、最大の特徴はシリンダーヘッドの素材をアルミに変更したこと。放熱性の悪さやオイル漏れなど鉄製シリンダーヘッドだったナックルヘッドの弱点を改良していた。

「ショベルヘッド(別名:アーリーショベル、レイトショベル)」1966-1983


ロッカーカバーを上から見ると石炭用ショベルに似ているので、ショベルヘッドの名がついた。’70年に発電機がジェネレーター(直流)からオルタネーター(交流)になり、ケースも変更。’66~’69年型をアーリーショベル、’70年以降をレイトショベルと呼ぶ。’78年後期より1200ccから1340ccになった。

「エボリューション(別名:ブロックヘッド)」1984-1998


ハーレー史上初のオールアルミエンジンで排気量は1340cc。ロッカーカバーが3ピース構造になっており、ブロックを重ねたように見えることから、ブロックヘッドとも呼ばれている。

「ツインカム(別名:ファットヘッド)」1999-2016


チェーン駆動でつないだ2本のカムシャフトを搭載して高性能化し、排気量は1450ccにボアアップ。ファットヘッドと呼ばれ、後に排気量を1584cc、1689ccと増大。’07年からEFIを採用した。

「ミルウォーキーエイト」2017-


1シリンダーあたりの吸気と排気バルブを2本ずつにし、吸排気効率を高めた現行ビッグツインエンジン。バランサーを内蔵して振動を軽減するなど、パワーだけでなく快適性も大幅に向上。排気量は1745cc、1868cc、1923ccをラインアップ。

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