造形でガレージ内を自在にイメチェンできる “デザインコンクリート”とは?
せっかくガレージを手に入れたのに、殺風景なままではもったいない。ポスターを飾ったり、雑貨を置いたりとガレージを飾る方法はたくさんあるが、壁や床などベースとなる部分のイメージを変えてしまってはいかがだろうか?
ガレージをより理想の雰囲気に
海外の旧い工場のレンガの壁、ところどころ塗装が剥げた板張りのガレージ、床にエンブレムが描
かれているバイクショップ。ガレージを手に入れた、もしくはこれから手に入れたいという人は、
「ガレージに愛車を置くのなら、こうしたい」というイメージがあるだろう。とはいえ、そうした雰
囲気を実際のガレージに落とし込むのはなかなか難しいのが現実だ。しかし、そうした雰囲気づくりを自在にできる装飾方法がある。それがデザインコンクリートだ。
ベニヤを張っただけのガレージがブロックを積んだガレージに
板を張った状態の新品のガレージをデザインコンクリートによって施工してコンクリートの床とブロックを積んだ壁ができあがった。これは本物のブロックを積み上げたのではなく、造形によって製作したもの
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デザインコンクリートはこうして作られる
デザインコンクリートで使用する特殊な建材は、石川県金沢市の「カントリーベース」で取り扱っている。この技法は一般的なコンクリートの施工とは違い、熟練の技術が必要となる。その施工の様子を少しだけ紹介していこう。
1.ラスを張る
まずベニヤなど木製の壁に「ラス」と呼ばれる網状のシートをタッカーを使って張っていく。これはコンクリートがはがれにくくするためのもの
2.下地を塗っていく
ラスの上にコテを使って下地材のモルタルを塗っていく。デザインコンクリートで使う下地材は早く固まる性質があるため、作業は迅速に
3.下地に溝を刻む
ある程度の厚みを持たせて下地材を塗ったら、くしびき用のツールを使い、表面に溝を刻んでいく。こうすることで造形用モルタルの食いつきをよくする
4.造形用モルタルを塗る
造形用の特殊なモルタルを塗り込んでいく。どんな造形をするのかによって厚みは変わるが、できるだけ厚めのほうが造形しやすい
5.表面を削って造形をしていく
専用のスタンプや造形ツールを使ってモルタルの表面を削り、表現したいものを再現していく。細部までしっかりと表現したら、硬化後に着色して完成
何もない平坦な面を彫ったり盛ったりすることで、実際の石や木やブロックなどのようなリアルな造形ができあがる。せっかく大好きなバイクを置くのなら、自分好みの空間に、という願いを叶える工法。こだわるガレージオーナーはご検討あれ。
ちなみに、どうしても自分で施工したい! という人のために道具一式が揃ったスターターキットもあるので、DIY派はこちらをゲットしてみては?
こうしたデザインコンクリートなど、建材によるさまざまな表現方法が載ったカントリーベース発信の本が発売開始。同社のオンラインショップで購入可能なので、ガレージのイメチェンを考えている人は一読を!
BASE Vol.3
カントリーベース オンラインショップ
https://www.country-baseshop.com/
問い合わせ/カントリーベース
TEL076-232-7710
https://www.country-base.com/