雨の日のキャンプツーリングの楽しみ方
キャンプの予定を立てていたものの、当日になったら雨、なんてことはしばしばある。だからといってすぐに中止を決めてしまわずに、雨対策をして出かけてみたら、不便ながらけっこう楽しめたりするものだ
雨が降っていてもとりあえず行ってみる
梅雨は開けたものの、週末に雨予報、なんてこともよくある。とはいえ、せっかく予定していたキャンプを中止にするのはもったいないという人のために、雨のキャンプツーリングのコツをご紹介。
前提として雨の日のキャンプは何をしても濡れる。それだけは覚悟しよう。あと、キャンプから帰ったら必ずテントやタープを干すこと。もし、水浸しのままのテントを倉庫などに入れっぱなしになんかしたら……。でも、これさえ頭に入っていれば、あきらめがついて(?)逆に楽しめるかも。
さて、ここで本題の雨の日キャンプだが、極端な話、タープさえあればいける! 確かにかなりの豪雨や強風の日などはキャンプを中止したほうがいいが、小雨などであれば、テントにタープをかけ、食事などはタープで作った前室で行えば、十分に堪能できるはず。ただし、しっかり張らないと、雨が溜まって一気に流れ出すので、水を流す道筋を作っておきたいところだ。
雨の音を聞きながら、外で食事したり泊まったりするのは、これはこれでなかなかオツなもの。雨だからと言ってキャンプを中止にせずに、雨キャンプに挑戦してみては? 晴れの日とは違う楽しみが見いだせるかも。
雨予報の日の荷物パッキング
雨の日の場合、キャンプで使うものを入れるバッグはできれば防水のものが◎。水が浸透しやすいバッグや、シュラフなどをむき出しで出かけると、いざテントの中で寝ようという時に悲惨なことになってしまう
雨キャンプはタープが必須
雨の日のキャンプで万能なのがタープ。使い方を工夫れば、雨に当たらずにテント前でキャンプを満喫できる。タープ下で焚火をする場合は、燃えやすいナイロン製ではなくTC(ポリコットン)製を使うこと
雨の中でのテント設営のコツ
キャンプ場に着いた段階で雨が降っていたら、まずはテントを立ててしまおう。そうすれば荷物を前室などに入れておけるので、そのあとのサイト設営をスムーズに進めることができる
雨の日はグランドシートはマスト。これがあるのとないのとではテントの床からの水の浸透の仕方が全然違う。テントは水溜まりにならない平坦な場所に立てる
安価なテントにはフライシートが付いていないものがあるが、水の浸透や雨音軽減のため、フライシートがあるものを持っていきたい
タープはポールに直に接続するのではなく、ロープを介してつなぐ「小川張り」にするのが◎。テントの屋根のような形にするのにちょうどいい
ポールをガイロープで2点固定したら、タープをテントにかぶせるようにして対角線上のポールを立てる。さらにポールとタープをつなぐロープの長さを調節してタープがテントの半分の位置ぐらいまでかかるようにする。これで雨が入口付近に流れにくくなる
タープによって広くとった前室側のポールはテントの天井部分よりも高くしておく。また、雨水が流れやすいようにタープの角を地面に向けてペグダウンしておくといい
水が溜まりやすいところから常に流れるように、タープの1点をロープで引いてやることで、溜まった水が一気にバシャ、なんてこともない