鉄馬乗り的 銘品図鑑 7th-Heaven Art Jewelry「Engine Pendant」
世には銘品と呼ばれる優れたプロダクトが、数多く存在している。そんなマスターピースを鉄馬乗りの目線でピックアップ。ハーレーライフをより充実させてくれる相棒になってくれることだろう。今回は7th-Heaven Art Jewelryの「Engine Pendant」をご紹介。
問い合わせ/セブンスヘブンアートジュエリー
TEL0297-37-7495
MILWAUKEE8 PENDANT TOP
3万3000円(チェーンは価格未定)
数あるバリエーションの中でも最も新しいエンジンとなるミルウォーキーエイトのデザイン。ブランド設立時にはなかったエンジンのため、技術的に最も成熟した時にマスターピースを製作。そのため歴代モデルの中で最高の完成度を誇る。エアクリは別途で3300円かかるが、自由にカスタム可能
徹底的にエンジンを再現したシルバーアクセサリー
’90年代のアメリカ西海岸で巻き起こったシルバージュエリーブームを皮切りに、ハーレー乗り=ゴツいシルバージュエリーという図式が確立された。御守や験担ぎとしてシルバージュエリーを身に着けるハーレー乗りも多く、切っても切れない関係である。
現在では国内外で多くのジュエリーブランドが存在し、それぞれ個性的でクオリティの高いアイテムをリリースしているが、どれも完成度が高く、その選ぶ基準は、まさに好みであり、何を買っていいか迷う人も多いだろう。その中でもひと際強い個性を放っているのが、茨城を拠点とする実力派ブランド、「セブンスヘブンアートジュエリー」である。
そのフラッグシップモデルが、世界で唯一無二となるハーレーのエンジンをモチーフとしたペンダントトップだ。ハーレー初のOHVエンジンであるナックルヘッドから、最新のミルウォーキーエイトまで、歴代のエンジンがラインアップされている。
その最大の特徴は、歴代エンジンの造形美を見事に表現した技術力。昔ながらのワックスを用いたキャスト製法で生産しており、マスターモデルを製作する際には実物のエンジンを用意し、細部まで徹底的に再現している。物によっては何度もマスターモデルを作り直し、半年以上の月日を掛けることもあるそうだ。
そんなセブンスヘブンアートジュエリーのディレクターであり、シルバースミスでもある馬場大輔さんは、ジュエリー業界で20年以上のキャリアをもつベテラン。セブンスヘブンアートジュエリーの他に、有名ブランドのOEMからジュエリーの修理まで行っている。その幅広い要望に応えられる技術と知識があるからこそ、この圧倒的なクオリティを実現できるというわけだ。
また特筆すべきポイントが、絶妙なサイズ感の調整だ。エンジンをそのまま縮小して作っても、バランスがいびつになってしまうため、ジュエリーとして際立つように微調整を加えている。わかりやすく言えば、ミニカーのドアノブのようなもので、そのままのサイズ感で作ってしまうと、細かなパーツの雰囲気がわかりにくく、アクセサリーとしての面白味を失ってしまうのだ。
さらに多くのハーレー乗りに支持されている大きな理由が、丁寧なカスタマイズだ。キャブレターとエアクリーナーを選べるだけでも驚きだが、愛車と同じパーツがなければワンオフで作ってくれるのだ。しかも3300円という破格のプライスであり、キャストから作る手間ひまを考えれば、驚きのコストパーフォーマンスである。これも永年使ってほしいという思いからであり、どんなパーツでも作れる高い技術とクラフトマンシップがあるからこそだ。
自身の乗っている愛車と同じエンジンとエアクリーナーを選んでもいいし、生まれ年に合わせてエンジンの種類をチョイスするのも一興。自分だけの特別なシルバージュエリーを作れるのは、個性を主張したいハーレー乗りにとって最も琴線に触れる部分であり、手に入れて損のない銘作と言えるだろう。そのメイドインジャパンのクラフトマンシップを身に着けられる喜びを体感してほしい!
ハンドメイドインジャパン
当ブランドのすべてのアクセサリーは、フラッグシップストアに併設するアトリエにてハンドメイドで生産されている。複数のキャストを用いて、丁寧にロウ付けして製作されるエンジンのペンダントトップは、芸術の域だ
リアルな描写力
今回ピックアップしたのは、最新エンジンであるミルウォーキーエイトをモチーフにしたデザイン。実物のエンジンを手に入れ、様々な角度から検証を重ねて製作されているため、細部まで徹底的に再現されているのだ
豊富なカスタムパーツ
セブンスヘブンアートジュエリーでは、キャブやエアクリーナーカバーに多くのバリエーションを用意している。またパーツがなければワンオフで製作してくれるので、自身の愛車とまったく同じ仕様も可能
丁寧な磨きで極上の仕上がり
キャストで製作したパーツをロウ付けで組み立てていき、最後に磨きと呼ばれる工程で仕上げられていく。酸化して黒くなったシルバーを磨いていく作業であるが、この絶妙な塩梅で立体感が出て、美しい仕上がりとなる