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2025 キング・オブ・ザ・バガーズREPORT/3~今期3度目の勝利で#33カイル・ワイマンがポイントをリード!!

king of the baggers キングオブザバガーズ 2025 ロードアトランタ カイルワイマン

5月2日から4日の週末、ジョージア州ブラゼルトンにある「ミシュラン レースウェイ ロード アトランタ」にて、2025年シーズンのシリーズ第3ラウンドと4ラウンドが開催された。キング・オブ・ザ・バガーズは近年、“1開催につき2ラウンド行う方式”を採用しており、今期は全14ラウンドが行われる。開幕戦の第1、2ラウンドを制した#33カイル・ワイマン選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)の活躍に注目が集まる中、その結果はいかに!?

有名な「プチ ル マン」耐久レースの開催地としても知られるミシュラン レースウェイ ロード アトランタは、ライダーの技量が問われる高低差の激しいカーブがいくつも用意されたサーキット。きついこう配のついたカーブは見通しが悪いポイントや高速コーナーなどもあるため、テクニックが求められることはもちろん、非常にスリリングなコースとして知られているのだ

今期すでに2勝し、早くもシリーズランキングをリードする#33カイル・ワイマン選手は、1周2.55マイルのロード アトランタコースを12周する予選で1分29秒152というベストラップを叩き出してポールポジションを獲得。ラウンド1、2の好成績の流れを思わせる予選の結果は、まさしく“絶好調”で、必然的に彼とマシンの仕上がりに期待は高まるばかりだ!!

そして迎えた土曜日のシリーズ【ラウンド3】は、あいにくのウエットコンディション。そんな中でも#33カイル・ワイマン選手は序盤からレースをリードするも、後方を追走していた#76ロリス・バズ選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)と7周目からバトルという展開に。10周目のラストラップ、ついに#76ロリス・バズ選手がトップを奪うと、#33カイル・ワイマン選手に0.199秒差をつけてゴール。3位にはトップから3.205秒差で#1トロイ・ハーフォス選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が、4位に#69ヘイデン・ギリム選手(RevZilla/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON) 、5位に#29タイラー・オハラ選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)の順でゴールした。#33カイル・ワイマン選手のチームメイトである元Moto GPのベテランライダー#38ブラッドリー・スミス選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)は6位でフィニッシュした。

MotoAmerica Mission King Of The Baggersレース結果~ロード アトランタレース1

1位 #76ロリス・バズ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)

2位 #33カイル・ワイマン(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJETファクトリーレーシングチーム)

3位 #1トロイ・ハーフォス(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)

ラウンド3のハイライトはこちらで見ることができます

ウエットコンディションだった前日とはうって変わり、天候は快晴、コースも完全にドライとなった日曜日の【ラウンド4】。そのオープニングラップ中、リアタイヤを滑らせて車体のバランスを崩した#78カイル・オンソルグ選手(TAB PERFORMANCE RACING/INDIAN)と#97ロッコ・ランダース選手(RevZilla/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)が接触し、コース上で転倒するトラブルが発生。そこからリスタートとなって2周目、今度は#1トロイ・ハーフォス選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が駆るマシンにエンジントラブルが発生し、オイルがコース上にこぼれてしまったため赤旗中断と、波乱の様相を呈した。2度目の再スタートで集団から抜け出したのは#33カイル・ワインマン選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)。 1周目で予選タイムを上回る1分29秒108という驚異的なタイムを叩き出し、後続の#76ロリス・バズ選手(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)との差を1秒以上広げた。レースはそのまま#33カイル・ワイマン選手が快走し、2位の#76ロリス・バズ選手に1.797秒差をつけてフィニッシュ!! 一方、#33カイル・ワイマン選手と同じチームメイトでもある#43ジェームズ・リスポリ選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)と#38ブラッドリー・スミス選手(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET)、そこに#69ヘイデン・ギリム選手(RevZilla/Vance&Hines×HARLEY-DAVIDSON)も加わった三つ巴の激しいバトルを展開していた3位争いは#38ブラッドリー・スミス選手が制し、スミスから僅か0.107秒差の4位に#43ジェームズ・リスポリ選手、0.090秒差の5位で#69ヘイデン・ギリム選手がフィニッシュした。

すでに3度の勝利を収めた#33カイル・ワイマン選手はレース後のインタビューでこう語った。

「日曜日に赤旗が出て、2度のチャンスがあったので、それを生かさなければならないと思いました。ハーレーダビッドソンのダイノジェット・ロードグライドの仕上がりがよく、素晴らしいペースでレースを進めることができました。前回のデイトナよりもさらによくなっているので、次回の『ロードアメリカ』では多くのハーレーファンの前でトップを走りたいと思っています。」

次回は5月30日~6月1日、ハーレーダビッドソンが誕生したウィスコンシン州にあるサーキット「ロードアメリカ」で開催されるだけにアツい展開になることは間違いなさそうだ。

ラウンド4のハイライトはこちらで見ることができます

MotoAmerica Mission King Of The Baggersレース結果~ロード アトランタレース2

1位 #33カイル・ワイマン(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJETファクトリーレーシングチーム)

2位 #76ロリス・バズ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)

3位 #38ブラッドリー・スミス(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJETファクトリーレーシングチーム)

14ラウンド中4ラウンドを消化し、チャンピオンの栄光が誰の頭上に輝くのか徐々にだが頭角を現し始めたといえるだろう。現時点で、#33カイル・ワイマン(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJETファクトリーレーシングチーム)が95ポイントでシリーズポイントをリード。次いで、#76ロリス・バズ(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が61ポイント、#38ブラッドリー・スミス(HARLEY-DAVIDSON×DYNOJETファクトリーレーシングチーム)が52ポイント、#1トロイ・ハーフォス(S&S/INDIAN MOTORCYCLE)が44ポイントで続いている。

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