ハーレー乗りの定番ボトムス、“ジーンズ”の基礎知識 その3
アメリカンカジュアルの代表的なアイテムであり、バイク乗りにとっても身近なウエアであるジーンズ。今回はジーンズの生地に注目し、知っておきたい用語を解説していく。
オンス
生地の厚みを表す単位で、1平方ヤード(0.84平方メートル)あたりの重さが1オンスとして基準となる。「oz」と表記することも。一般的なジーンズに使用されるスタンダードなデニム生地で13oz 前後、ライトオンスと呼ばれるのが10oz 程度、16oz を超えるものはヘビーオンスとされている
撚り(より)
糸をねじって強くすること。ねじる方向が右の場合「S撚り」、左の場合「Z撚り」と呼ぶ。この方向と撚る時の力の入れ具合により色落ちや生地の厚みに違いが出る
ロープ染色
デニムの経糸を染める方法。インディゴ染料が入った浴槽に糸をロープ状に束ねて何度も浸す。染まったら溶液から出して空気に触れさせるとブルーに変色する。この方法で染めると糸の芯までは染まらない。それが味わいのある色落ちにつながる
経糸(たていと)
織機によって織られた生地に対して、縦向きに入っている糸のこと。インディゴによって染色され
た糸で、生地の表側にくる糸のこと
緯糸(よこいと)
生地に対してヨコ向きに入っている糸のこと。さらし糸という無着色の糸が使われる。ジーンズの裏側が白いのはこの糸の色によるものだ
番手
糸の太さを表す単位。1ポンド(約453.6グラム)の綿を840 ヤード(約768.1メートル)の長さに伸ばしたものを1番手とする。ジーンズの縫い糸は20番手程度が一般的に使われてる
スラブ
撚りの力を均一にしないことで、太さにムラのある糸ができる。その糸を使って織ったデニム。凹凸があるのでザラついた肌触りとなり、色落ちも独特なものとなる
右綾
右上から左に向かって綾目が形成されている織り方。この場合、糸を撚っているのが逆向きになるので、凹凸感が出るのが特徴。この生地はリーバイスが採用している
左綾
右綾とは逆に左上から右に向かっている織り方。生地感は比較的フラット。リーやラングラーなどで採用されている
何気なくはいているジーンズをじっくり見てみよう。そこにはいろいろな発見があるはずだ。