キャンプツーリングに使えるストーブを自作する
真冬のキャンプの必須条件は採暖手段があること。とはいえクルマで行くキャンプなら大きな石油ストーブを持っていくなんてこともできるが、バイクの場合そうはいかない。そこで今回はバイクでも持ち運べるコンパクトなストーブを作ってみる。材料はホームセンターで手に入るものばかりなので、ぜひお試しあれ。
今回作ったのは「ロケットストーブ」という種類のもの。一般的な薪ストーブなどは、長い時間をかけてじっくり薪を燃やして暖めるというものだが、ロケットストーブは細い薪や枝などを燃やして短時間で高温の火を作るというもの。そのため煙突からは、すごい勢いで火が出るのが特徴。しかも薪や枝は燃え残りが少なくて、片付けもしやすいのがうれしいところだ。
材料
すべてホームセンターで手に入るものを使用する。ストーブの本体となるのはペンキなどを保存するための缶。これに穴を開けたりパーツを取り付けることで、ストーブに仕上げる。材料費は約4000円
1、缶をカットする部分にしるしを付ける
まずはペンキ缶を加工する際にカットする部分を油性マジックで印をつけていく。ドリルを使って穴を開けていく際にどうしても隙間ができてしまうので、カットする部分より若干内側に線を引いていけば、隙間が少なく仕上がる。
2、線に沿ってドリルで穴を開ける
金属加工用のビットを付けた電動ドリルで、書いておいたラインに沿って穴を開けていく。穴と穴の幅が広すぎてもカットしにくいし、狭すぎると穴が大きくなってしまうので、約5㎜ほどを目安にしたい。
3、煙突を差す部分を加工
煙突を差すための部分を加工した状態がコチラ。プレートの張り合わせの部分は穴を開ける際に缶が凹んでしまいがちなので、注意して開けていく。
4、はさみでカットする
金属をカットできるハサミを使ってドリルで開けた穴をカットしていく。写真は素手で作業しているが、切れやすいのでグローブを付けて行うのが◎。
5、煙突を差す
缶に開けた穴に煙突のジョイントパーツを差し込む。サイズが合わずに差し込みにくい場合は、穴のバリをペンチなどで潰すと入りやすくなる。
6、アングルで固定
煙突を固定する。今回は住宅の壁などに煙突を取り付けるためのアングルとプレートを使ってはさみ込むようにして固定した。
7、薪を入れる窓を作る
薪を入れる部分に付くフタを作っていく。まずは煙突と同様に缶の上部にドリルで穴を開けていく。その際、丁番を設置できる幅を残しておこう。
8、バリをつぶす
ストーブを設置する時など、フタは素手で触れることがあるのでケガをしないようにバリはペンチを使ってしっかりつぶしておく。缶側も同様。
9、丁番用の穴を開ける
フタを開閉できるように、丁番を取り付ける。下に木っ端などを置き丁番の穴のサイズと幅に合わせてドリルで穴を開けていく。
10、缶側にも穴
同じように缶側にも穴を開けていくが、こちらはドリルの刃を固定しづらいので慎重に。どうしても開けづらい場合は木の棒などを入れると作業しやすい。
作業の途中だが、今回はここまで。次回はロケットストーブを仕上げていく。