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ハーレーの最新2020年モデルや歴史・雑学など、イチから分かるハーレーダビッドソン徹底解説

ハーレーらしさはパーツを見ればわかる! 語りたくなるウンチク集

他メーカーには目もくれずに、アメリカで歴史を育んできたハーレーダビッドソンだけに、各パーツにはハーレーならではの特徴がたくさんある。そこで代表的なパーツを見ながら、魅力や機能的なウンチクをたっぷりとご紹介。語れるバイク、それがハーレーなのだ。各パーツに詳しくなって、もっとハーレーライフを楽しもう!

また、奥の深いハーレーダビッドソンの世界だからこそ、独特な専門用語がある。知らない用語が出てきたら、「ハーレー専門誌『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集」を見てみよう。きっと発見がいっぱいだ!

【1】「OHVエンジン」~ハーレーならではのドコドコ感を生み出す~


ハーレーが採用しているOHVエンジンとは、“オーバー・ヘッド・バルブ”の略。シリンダーの上側に吸排気バルブを備え、エンジンの腰下にあるカムの動きをプッシュロッドによってバルブに伝える方式で、ハーレー社は1936年からこれを採用。他メーカーではカムもシリンダー上部に装備するOHC(オーバー・ヘッド・カム)がメジャーだが、ハーレーはOHV方式を一貫して守り通している。冷却方式がいまだ空冷というのも、現代では稀有な存在だ。

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【2】「グリップ」~疲れにくさを考慮~


ハーレーのハンドルバーは国産車などよりも太い1インチ径を採用している。そのためグリップも太め。これは振動の大きなハーレーでも、疲れにくいという配慮から採用されたもの。かつては全車この太さだったが、現在はスポーツスターをはじめとした一部のモデルに、国産車に近い細めのグリップが装備されている。とはいえ、ビッグツイン系はほとんどがインチサイズなので、手の小さい人は使い心地を確認しておこう。

【3】「フェアリング」~ハーレーらしい独特のカタチ~


ハーレーが採用しているフェアリング形状はとても独特なものだ。この部品をハーレーが採用して以降、大きく形状を変えることなく、現在も使われ続けている。コウモリが羽を広げているような“バットウィング”(日本ではヤッコ凧のような形状から“ヤッコカウル”とも呼ばれている)と、サメの鼻先のようにシャープな“シャークノーズ”がある。前者はハンドルまわりに直接取り付けられているのに対し、後者はフレームに取り付けられているため、高速走行時でもハンドル操作に影響が出にくい。

【4】「スピードメーター」~タンク上に配置するのにはワケがある~


タンク上のパネルは、メーターダッシュと呼ばれるもの。ここにスピードメーターを装備しているのも、ハーレーの昔ながらのディテール。1900年代前半のハーレーはフロントに、スプリングが上部まで飛び出したスプリンガーフォークを採用していたため、タンクの上にメーターを付けざるを得なかったワケだが、その当時の名残りが今も受け継がれているのだ。

【5】「ライトまわり」~ボリューム感がゴージャスな雰囲気を生む~


ハーレーがテレスコピックのフロントフォークを初めて採用したのが1949年。その当時からライトまわりには、ヘッドライトとフロントフォークをカバーする“ナセル”を採用していた。単なるカバーとはいえ、これが当時ゴージャスな雰囲気を漂わせるために必要不可欠なものだった。ハーレーは今でも一部のモデルにこのナセルカバーを採用。ちなみにバットウィングフェアリング採用のツアラーのフェアリングを外すと、もれなくこの顔ツキになる。

【6】「タンク」~軽くニーグリップする程度でまっすぐ走れる~


バイクの免許を取るために教習所に行けば、タンクを両足で挟むニーグリップを習うが、ハーレーの場合、ヒザの先っちょでしかタンクを挟めない。さらに、小ぶりなタンクの“ハーレーダビッドソン フォーティーエイト”は薄すぎて挟むことすら難しい。低重心でどっしりとした乗り心地のハーレーは、気持ちニーグリップする程度で十分。ギュッと力を込めなくともまっすぐ走れるぞ。

【7】「前輪」~16インチは乗りやすさを追求した証~


一部のモデルに採用されている16インチのフロントホイール。珍しいサイズだが、これはサスのないリジッドフレームにスプリンガーフォークを採用していた昔のハーレーの名残り。当時、少しでも乗り心地をよくするために、クッション性の高いぶ厚いタイヤを履かせる必要があり、前後に16インチのホイールを採用したのが起源。現在16インチの前輪を採用しているのは一部のモデルのみとなってしまったが、現在までしっかり受け継がれている。

【8】「ステップボード」~長時間でもリラックスして走れる~


バイクはステップと呼ばれる棒状の部品の上に足を載せるのが一般的だが、ハーレーの一部のモデルには、ステップボードという板が採用されている。これは長距離でも快適に走り続けるための装備。足を置く場所が広いので、ポジションに自由度が生まれ、長時間でもリラックスして走れるのだ。この形状のステップをハーレー社はとても長く採用し続けている。

【9】「積載力」~アメリカ大陸を横断できるポテンシャル~


昔から「キング・オブ・ハイウェイ」といわれるほど、ハーレーは長距離移動の快適さに特化したメーカーだった。そのため、車体の両脇に備えられたサドルバッグや、シート後方に取り付ける大容量のツアーパックも伝統的なパーツといえる。アメリカでは、大陸を横断できるポテンシャルがハーレーに求められていたのだ。

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