ハーレー乗りの正装・レザージャケットのメンテ術
革ジャンは一生モノと呼ばれるが、それは普段の手入れありき。革ジャンを長持ちさせる秘訣は何よりよく着るということだ。よく着れば自分の汗や皮脂が革に染み込み特別なメンテは必要ない。汚れが気になる時のブラッシングとシーズン終わりのオイルアップ。それだけで革ジャンはいつまでもオーナーの愛に応えてくれるはずだ。
ヤレた感のあるジャケットを輝かせる
やや光沢を失ったこちらのジャケットにオイルを入れて光沢を取り戻す
使うのはコチラ
コロンブス
レザークリスタル100
2200円
M.モゥブレィ
ステインリムーバー
660円
豚毛ブラシ
①クリーナーをウエスにつける
まずは革ジャンについた汚れを落とす作業。基本はブラッシングでOKだが、気になる時は専用のリムーバーを使うとさらに効果的に汚れを落とすことができる
②汚れをとっていく
首まわりやソデ口など、汗や皮脂がつきやすい部分は、カビやシミが発生しやすいのでしっかりと汚れを落とす。ほったらかすと臭いの元にもなるので注意しよう
③スポンジにオイルをつける
革のケアで特に気をつけたいのは、乾燥によって革が硬くなり割れること。割れたら元に戻せないので適度に油分を与えてしっとりとした質感をキープすべし
④手の甲であたためる
オイル自体が固まっていると油分の濃淡がそのまま革についてしまうので、一度スポンジにとったオイルを手の甲で馴染ませてから塗っていく
⑤革に塗り込んでいく
オイルは全体に均等に塗るのが基本だが、劣化や乾燥が目立つ箇所は少し多めに塗っておくと安心だろう。入れすぎは禁物なので薄く伸ばすように塗る
⑥ブラシをかける
ブラシでオイルを馴染ませる。優しく擦るように愛情をかけて……。摩擦熱でよりオイルが革に浸透する。また、塗り過ぎたオイルを拭き取る効果もある
メンテ前と比べて見ると、しっとりとした質感で光沢が増しているのがわかる。乾燥はトラブルの元なので、革ジャンシーズンの初めと終わりにはオイルアップしてあげよう
オイルアップすることによって、しっとりとした質感に仕上がった様子。オイルが浸透して表面の艶が増したことによって、ヒジ部分のシワの存在感がさらに強調されている
一般的にオイルアップの後は、風通しの良い場所で約1日程度陰干しするのがセオリーだが、今回使用したレザークリスタルは馴染みが早いため、すぐに着用できる状態になる