ハーレーの最新2020年モデルや歴史・雑学など、イチから分かるハーレーダビッドソン徹底解説
ハーレーダビッドソン2020年モデルのトピックス!
絶大な人気を博した“ロ ーライダーS”が復活!!
排気量1801ccというツインカム史上最もパワフルなエンジンを搭載し、前後のサスペンションを見直して2016年に登場したローライダーS。当時はスピードクルーザーカスタムが人気を集めていたこと、そしてハイスペックなモデルであるにもかかわらず価格が抑えられていたために、デビューするや多くのファンに歓迎されたが、ダイナの消滅とともにわずか2年でカタログから消えてしまった。
そして2020年モデルでは、現行ローライダーをベースに、装い新たに復活を果たした。ソフテイルの車体、そして進化したミルウォーキーエイト114エンジン(排気量1868cc)をリジッドで搭載。フロントの倒立フォークをはじめ、アグレッシブなライディングを支えるリアショック、そしてMXスタイルのハンドルバーを4インチのストレートライザーで取り付けるなど、ポジションもベースモデルのローライダーよりもアクティブに。加えて、各部の仕上げをブラックアウトしたほか、ビキニカウルやホールド性の高いソロシートなど、可能な限り初代の雰囲気を継承した。高いスポーツ性と硬派なルックスを兼ね備えた新世代のスピードクルーザーは、人気モデルになること必至だ。
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ツーリングファミリーにも様々な変化が!
最新の電子制御システムを搭載
2014年に装備された“リフレックスリンクドブレーキ・ウィズABS(ABS付き前後連動ブレーキ)”よりも進化した新たなライダーサポート安全技術“リフレックス・ディフェンシブ・ライダー・システム(RDRS)”をロードキングとエレクトラグライドスタンダードを除いたモデルに搭載。このシステムは、加速・減速・ブレーキング中にライダーが車両を制御するのを支援するよう設計された新しい技術の集大成といえるもので、特に路面状態が悪い場合や緊急時に効果を発揮する。
ホイールデザインとサイズを変更
“スペシャル”ではないツーリングモデル(エレクトラグライドスタンダードを除く)は、ホイールサイズを前17、後16インチから前後とも18インチに変更し、タイヤの扁平率をダウン。SLICER(スライサー)2と名付けられた、16本スポークのキャストホイールを装備した。
バガーカスタムの手法を採り入れた“スペシャル”の3モデルは、タイヤサイズは従来のままキャストホイールのデザインを一新。ハブからリムに向けて放射状に配置していたスポーク部をクロス状とした、非凡を意味するPRODIGY(プロディジー)ホイールを採用した。
ウルトラに代わる“ロードグライド リミテッド”が登場
フレームマウントの“シャークノーズフェアリング”を備えたロードグライド。その最上級モデルのロードグライドウルトラが、2020年モデルからロードグライドリミテッドへと名前が変更された。エンジンはヘッド部分を水冷とした1868ccツインクールド・ミルウォーキーエイト114で2019年モデルと変わらないものの、前後連動のABSを搭載した、リフレックスリンクドブレンボブレーキ、新技術のRDRSはもちろん、新型インターフェイス、ブーンボックスGTSを搭載。2人乗りでの快適なツーリングを実現するラグジュアリーツアラーとして進化を遂げた。
CVOに初のトライクがラインアップ!!
ハーレー社が自らプロデュースするプレミアムなカスタムマシン“CVO”。2020年のラインアップにCVOファミリーでは初となるトライクがデビューした。スペシャルなカラーリングと各部にクロムパーツをおごったことで他を圧倒する存在感を放つ。ロッカーボックスには、アクセントカラーがあしらわれているまさにボリュームあるトライクならではといえるだろう。エンジンはCVOファミリーにのみ許された、HDが誇る史上最強のVツインエンジン“ミルウォーキーエイト117”を搭載。CVOファンならずとも見逃せないラインアップだ。
スポーツスターは2020年で最後になる!?
2020年に施行される排ガス規制「EURO5」。これは現在の「EURO4」より厳しいモノになることは必至で、バイク好きの間では、この新たな基準を満たせないモデルは生産終了を余儀なくされるのではないかとまことしやかに囁かれている。30年以上も前のエンジンを搭載するスポーツスターは、どんなに頑張っても「EURO5」をクリアできない、というのが大方の見立てだ。しかしハーレー社は、スポーツスターがファイナルになるとは発表していない。これをどう捉えるかはアナタ次第だ。